「カラーダイヤル」は“スタイルの仕上げ”と心得る
時計文字盤の人気カラーは黒か白。合わせやすさを考えれば確かにこの2色が鉄板だが、だからこそ他の色を用意しておくと周囲に差をつけられる。服や小物とリンクさせたり、ワンポイントの差し色にしたりと、今まで以上に時計と装いをコーデする愉しみも広がるだろう。
また最近は文字盤とストラップを同色で揃えたモデルが多いが、この手ならワンポイントを超えてそれ自体が装いの一色となる。
たとえば黒スーツに緑文字盤×緑ストラップの時計を合わせれば、注目の「ネロ エ ヴェルデ(黒×緑)」が簡単に完成。オールブラウンで「アズーロ エ マローネ」を仕上げるのもよいだろう。こういう考え方も、時計選びの一興ではないか。
MONTBLANC / モンブラン
「ネロエヴェルデ」を仕上げる“オールグリーン”
【モンブラン ヘリテイジ オートマティック】
艶やかなグリーンで優雅さを引き立てた
現在モンブランの傘下にある名門マニュファクチュール、「ミネルバ」が1940〜50年代にかけて製造したモデルの意匠を細やかになぞったクラシックな3針に、ブリティッシュグリーンの文字盤&ストラップが絶妙にマッチ。径40mm。自動巻き。18KYGケース。アリゲーターストラップ。94万6000円(モンブラン コンタクトセンター)
VACHERON CONSTANTIN / ヴァシュロン・コンスタンタン
「アズーロ エ マローネ」を仕上げる“オールブラウン”
【フィフティーシックス・コンプリートカレンダー】
人気のトリカレムーンを茶のトーンでモダンに
1956年製の名機Ref.6073からインスパイアされたシリーズのフルカレンダーモデルに、新色が登場。セピア調のブラウン文字盤とPGケース&カーフストラップが調和し、とてもエレガントな佇まいだ。なおこのモデルの月齢表示は122年間調整不要。径40mm。自動巻き。18KPGケース。シースルーバック。カーフストラップ。ブティック限定。356万円(ヴァシュロン・コンスタンタン)
ストラスブルゴ銀座店 店長
金村 浩史さん
IWC「アクアタイマー」
ベゼルを彩る鮮やかなイエローが、効果的な差し色に。金村さんのように、色をもってスーツの手元にアクセントを出す手法も通説の模様。
※表示価格は税抜き
[MEN’S EX 2020年8月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)