涼感演出なら青、白、淡いベージュやグレー。これが今までの定石だったが、この夏はそんな固定観念を覆す潮流あり。それが、“黒”を基調にしたモノトーンスタイルだ。この新機軸をどう取り入れるか、ポイントを解説しよう。
エグゼクティブのためのドレスクールビズ
コンサバ黒白で夏装を改涼
夏のドレススタイルにおいては“涼しげに見せる“ことが重要だが、今までは定番の青、白、淡いベージュやグレーといったお決まりの色をどう組み合わせるかが涼感演出の論点になっていた。
しかし今年、そんな常識に風穴を開けたのが“夏の黒”の台頭だ。夏に黒は暑苦しいのでは?と訝るかもしれないが、素材や色使いに少し気を配るだけで、黒ならではのシャープさ、フォーマル感が引き立ち、極めて清冽な印象を演出できるのだ。
スーツ、ジャケット、パンツのいずれかを黒にして装いの柱とするわけだが、最も手っ取り早いのはこちらのように全身をモノトーンで統一すること。ただし、スーツはリネン混素材を選び、ネクタイはあえて大柄のものを合わせるなど、礼服に見せない意識をもつことが大切だ。
涼感演出の新セオリーとして是非注目してほしい。
CARUSO / カルーゾ
シャリッとした涼やかな肌触りのリネン×ウールで仕立てたダブルスーツ。人気モデルの「バタフライ」は、芯地を極力省いた軽やかな仕立ても魅力だ。あえてスポーティなパッチポケットを採用しているあたりもユニークで、ボタンを開けた無造作な着こなしも映える。16万円(ビームス 公式オンラインショップ)
※表示価格は税抜き
[MEN’S EX 2020年6・7月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)