長く愛される名画の登場人物にリアリティと深みを持たせるアイコニックなアイテムやコーディネート。それらは時にストーリー以上に鮮やかに記憶に刻まれる。クラシックな要素を取り入れることが洒脱とされる今、印象的な紳士を目指すならここから学ぶことは多い。

【#おうち時間充実計画】／映画とファッション　#14
名画の“象徴”から学ぶ洒脱の演出
『ゴッドファーザー　PART3』

映画としての好き嫌いは割れるものの、3部作の中で服好きから最も高い評価を得ているのが、ゴッドファーザー PART 3におけるマイケル・コルレオーネの着こなしである。

60代になって地位を確立したマイケルは、無地のダークスーツに白シャツという控えめな装いに身を包んでいる。しかし、その襟には金のカラークリップが煌めき、タイはダークトーンながら大柄。さらりと存在感を増した胸元が、仄かな特別感を演出する。

ペイズリーが難しく感じるなら、織りによる大柄タイを選ぼう。これならクラシックの優美を、気負わず採り入れられる。

「カラークリップ×大柄タイ」で大物感をVからチラリ

【Collar Clip】STUDEBAKER ／ スチュードベイカー メタル × シップス
【Tie】BRYCELAND’S ／ ブライスランズ

クリップは、よりクラシカルな安全ピンタイプだ。タイクリップ1万1000円（シップス 銀座店）　タイ2万6000円（ブライスランズ＆コー）

関連記事一覧：
【#おうち時間充実計画】／映画とファッション