趣味に本気になれるサードプレイスを持つ。
サードプレイスとは元々は社会学者レイ・オルデンバーグが提唱した、家や職場以外でくつろげる第3の居場所。
そこには多分にアカデミックな要素が含まれてはいるが、あえて細かいことは無視して、シンプルに自分が自分自身に還る場所と定義してはどうだろう。
仕事、家庭、人間関係などの煩わしさすべてを一瞬にして忘れ去る瞬間。それは趣味に耽溺し、没頭する時に他ならない。例えば、一点に集中し、針先を見つめ無になる。フライフィッシングで川面を見つめる時。
誰にも邪魔されることなく、自分と向き合う。否、自分自身をも忘れてもいい。そしてその場所は趣味だけが意味を持つ神聖な時間が流れて行くのだ。
秘密の場所でなくとも、自分にしか体験できないマジックモーメントが生まれるポイント。そんなマインドフルネスが起きるサードプレイスを持つことで、あらゆる局面を迎えた後でも、己をリセットすることができるのだ。そこから明日の自分が始まっていく。
FISHING
自然と対峙に集中力を研ぎ澄ます
釣りメーカーの雄、「ダイワ」のウェアで釣りに行く。軽量で防水性、耐湿性に優れたストレッチの効いたジャケットは、ビビッドなイエロー使いがモダンだ。ダイワのウェアは近頃スタイリッシュさを増している。釣るだけじゃない、ギアやウェアの進化も、サードプレイスへの愛着をますます深化させるものなのだ。
※表示価格は税抜き
[MEN’S EX 2019年7・8月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)