遠く離れた街でもそこに馴染みができれば、知らぬ土地もHOMEになる。きっかけは美食。それが人との縁と街への愛着を生む。日本中に馴染みを持つ達人に、特別な「美味しい」を聞いた。
「松本を好きにさせてくれた思い出の味」
ポルシェ ジャパン 広報部長 黒岩真治さん × 長野・松本「ヒカリヤ ニシ」
地元ワインとのペアリングが絶品
名門自動車メーカーの広報部長である黒岩さん。高級車をベストな状態でメディアに紹介したい、その熱意と車への愛情が長野県・松本との出会いを生んだ。
「広報車は、初めに最低500kmは慣らし運転をし、私自身で一台一台が持つ性質や個性を把握したい。500km、つまり片道250kmの場所を考えた際、この松本が候補になりました。実はまったく興味を持っていなかったのですが、一度訪れた途端に、風情と文化的薫りが漂うこの町が大好きになった。そして妻と再び訪れたのが、このヒカリヤ ニシです。
築120年の古民家を改装した佇まいが美しく、地産地消をテーマに、信州の食材をふんだんに用いたフレンチは絶品。それまではあまり知らなかった国内ワインの魅力を知ったのもこちら。料理とのペアリングがとにかく素晴らしく、発見が多いお店なのです」
車への愛情が、地元への愛情がたっぷり注がれた名店との縁を紡いだのだ。
Profile
ポルシェ ジャパン 広報部長
黒岩真治さん
広報車の慣らし運転だけでなく、試乗会等のイベントもあり、日本全国を訪れる。自らハンドルを握りドライブ旅の楽しさを実感し、メディアにも数多くの提案を行う。
[MEN’S EX 2019年7・8月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)
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