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派生モデルの多様さが人気の高さを示す

そうなれば、その昔セダンがそうであったように、派生モデルが次々に現れる。たとえばX3の場合、セダンのときのクーペに相当するのが4ドアクーペのX4だ。

その次には「カタチだけじゃない。性能だって、もっと上が欲しい」というわけで、BMWにとってはこのセグメント初となるMモデル、「X3 M」および「X4 M」の登場だ。

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「X3 M」のクーペバージョン(4ドア)となる「X4 M」。「X3 M」と同じグレード構成で、ベースグレードは1299万円、上位グレードとなる「X4 M Competition」が1399万円となる。
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クーペデザインだけに車高は僅かに「X3 M」より低くなる「X4 M」。ボディサイズは全長4760×全幅1925×全高1620mm。

実をいうと、すでにBMW Mは「X3 M40i xDrive」と「X4 M40i xDrive」という高性能グレードをラインナップしていた。これはMパフォーマンスと呼ばれる比較的新しいラインナップシリーズに属するモデルで、ノーマルラインナップのMスポーツと、高性能仕様のMモデルの間を埋める存在だ。内外装やアシ回りなどをMが担当する、とはいうものの、パワートレーンはノーマルの高性能版(Mがチューニング)を流用、そのぶん価格を低めに設定する、という、言ってみれば”お得なM”だった。

なかでも「X3 M40i」の販売が非常に好調で、BMW Mが掲げた「2020年に年間10万台を生産する」という目標を2018年に早々と達成する原動力となった。アメリカ市場でバカ売れ、なのだ。そうとなれば、”その上”をみんなが欲しがりはじめる、というわけで、BMW MはミッドサイズSUVセグメント初となるMモデルの開発に取り組んだというわけだった。

新型「X3 M」および「X4 M」、最大のみどころはズバリ、M謹製の新開発パワーユニットである。そして実はここでも、SUV重視の路線が見え隠れするのだった。

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