一流のビジネスマンになるためには、筋トレ以外に普段から細胞レベルのケアが必要。そこで、男性美容研究家の藤村岳さんが現代の男性がすべきケアを解説する。
今月のテーマ 「男の美白」
シミだけではなく、肝斑にも要注意

老け顔に見える要素のNo.1 は肌の色ムラ
「男は日焼け肌がかっこいい」なんて思っている男性は少なくなってきた。もし、貴兄がまだそんな風に思っているとしたら危険信号が点滅している。近頃の若い世代の男性は「日焼けをしない」に留まらず、積極的に曇りのない色白の肌を目指しているという。時代に乗り遅れないためにも、今回はミドルエイジでも間に合う男の美白を極めよう。

教えてくれる人
藤村 岳さん
男性美容研究家。独自の理論で男性美容の在り方を提唱し、TV出演や講演、雑誌での執筆、All Aboutではメンズコスメのガイドも務める。ドクターにも積極的に取材をし、男性更年期など健康分野にも造詣が深い。著書は『一流の男はなぜ爪を手入れするのか』(宝島社刊)等がある。
シミを放置しておくのは危機対応能力の欠如の証拠!?
シワよりも男が気にすべきは、”シミ”。これがあるだけで一気に老けて見え、時には不潔な印象さえ与えてしまう。「一年中日焼け止めを使うのは当然のこととして、積極的に肌色を明るく見せる男の美白が今ブームです」と藤村さんは語る。というのも「加齢により肌は酸化や糖化をし、くすんだり、黄ばんだりします。老け感を相手に与えず若々しさをアピールするには美容液で細胞レベルのアプローチが必要」とのこと。
また最近、男性にも肝斑(カンパン)が増えてきているとか。そこですみれ皮膚科クリニックの藤田伸弘先生に現状をうかがってみた。「老人性色素斑(シミ)は主に紫外線の当たりやすい部位に生じ、境界はハッキリしています。 一方、肝斑は女性に多く、基本的には左右対称で境界がハッキリしません。ホルモンや紫外線の影響で生じ、洗顔による摩擦などの刺激も増悪因子と考えられます」とのことだ。それでは、どうしたらよいのだろうか? 「トラネキサム酸を導入する治療法が有効です。10回ほど継続して施術を受けるとよいでしょう」と藤田先生は語る。
ホームケアを藤村さんに尋ねると「今あるシミにはクワトロボタニコのようなスポットで塗るタイプを使うとよいですね。また、顔色がなんとなく悪い、くすんでいるという場合はアルビオンの集中型の美容液で全体のトーンアップを目指しましょう」。
“美白”というとどうしても女性がするものと思いがちだが、決してそうではない。紫外線や近赤外線など光による老化や免疫力の低下は男女ともに起こる。それらがシミという肌ダメージとして表出していると考えると、無防備に肌をさらしていては危険だ。そして、そんなシグナルを放置しておけば貴兄の危機管理能力を疑われてしまうと言えるのかもしれない。医療やコスメを駆使して透明感のある肌を手に入れよう。
ケアはこうする!(写真3点)
※表示価格は税抜き
[MEN’S EX 2019年6月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)