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「ヴィターレ・バルベリス・カノニコ」ってどんな会社？
ヴィターレ・バルベリス・カノニコ（VBC）は今、イタリアで、いや世界で最も勢いのある生地ブランドだ。セレクトショップ、百貨店、ビスポークテーラーetc.どこでオススメの生地を聞いても、VBCの名は必ずといっていいほど挙がってくる。350年以上の歴史を誇るイタリア最古参クラスのミルでありながら高度に近代化された設備を有し、上質な生地を安定供給できるうえ、時代を的確に捉える生地企画力も世界トップクラス。そんな非の打ち所のない生地作りこそ、VBCがこれほどまでに厚い支持を集める理由だ。
生地のタグを見れば、ブランドの歴史が分かる！
? 現在の会社組織にした創業者一族11代目の名前
? 山の頂上を目指す、製品づくりの象徴
? イタリア・ビエラ地方のクリーンな水質
? テイラー、ビスポークに必要なハサミ
? 政府の公文書に記録されている創業年
ところで、VBCのタグをじっくり眺めてみたことはあるだろうか？ 一見さりげないデザインだが、実は上に挙げたとおり、同社の様々な企業理念が凝縮された図案となっている。
補足すると、③はVBCが本拠を構えるイタリア・ビエラ地方の水を象徴している。いい生地作りには良質な水が不可欠だが、ビエラは服地作りに最適な水源に恵まれ、イタリア服地の聖地とされる。そんな土地で350年超の歴史を持つVBCが、いかに良質な生地を供給しているかはご想像のとおりだ。
また④のハサミは、紳士服の原点であり最高峰である「ビスポーク」を象徴している。一生モノの仕立て服に用いる生地としても申し分ないクオリティであることを示すVBCの誇りだ。
ヴィターレ・バルベリス・カノニコのヒストリーとは？
さて、そんなVBCの中でも、目下ひときわ注目を集めている新傑作素材がある。名前は「21マイクロン・ウール」。その全貌をこれから解説しよう。
