あなたの洒落っ気、何m先から気付かれてますか？ 10m先から「お洒落ですね〜」と言われたら、それは半分皮肉かも？
ふとしたときに”おや”と気になるVゾーンこそ、好感度の基準。男のお洒落は、距離1mが勝負どころだ。
生地の”ふんわり感”で印象和らぐ
起毛ウールタイ
スーツに季節の素材があるように、タイにも旬の時期があるのはご存じのとおり。シルクタイ一本槍で通すのは無難だけど、冬ならではのタイを取り入れれば、さりげなくとも確実に印象は上がる。
今の時季なら、柔らかな起毛ウール素材がいい。ビシッと立っているときにはしっかりドレッシーながらも、ちょっとした動きの際、胸元がふんわりと波打つのだ。このソフトさは、あなたの人柄も柔和に、親しみやすく演出してくれるだろう。
「そのネクタイ、なんだか雰囲気いいですね」なんて訊かれたら、もうこっちのものだ。
1. PETRONIUS
ペトロニウス
1926年創業のミラノ発ブランド。英国伝統のプリンス・オブ・ウェールズチェック柄は品行方正な印象だが、ウールフランネルの生地感により柔らかく現代的な表情も備えている。1万6000円（ビームス ハウス 丸の内）
2. TIE YOUR TIE
タイ ユア タイ
生地を通常の約2倍使用し、芯地を用いずに7つ折りにして仕立てるセッテピエゲタイ。普通のタイよりもヒラリと軽快な表情に締められる。4色のカントリーチェックが素朴な印象。3万8000円（タイ ユア タイ 青山）
3. FAIRFAX
フェアファクス
イタリア製のウールフランネル地にプリントで小紋をあしらった一本。柄はやや大きめだが、グレーの同系色であることとプリントならではのマットな発色で派手に見えない。1万円（フェアファクスコレクティブ）
4. LACQUER＆C.
ラクア アンド シー
大剣先をフリンジ状に仕上げたヴィンテージ調な一本。幅9.5cmとかなりワイドで、ディンプルも深く優雅に入る。グリーン地に青、赤のペーンが走る格子柄も味わい深い。1万4000円（ラクア アンド シー 東京店）
5. FRANCO MINUCCI
フランコ ミヌッチ
こちらも2.と同様のセッテピエゲ仕立て。芯地を用いず生地本来の柔らかさを存分に活かしている。剣先の立体感ある巻き縫いも美麗だ。無造作に結ぶのが◎。3万1000円（リングヂャケットマイスター 青山店）
6. MACKINTOSH PHILOSOPHY NECKWEAR
マッキントッシュ フィロソフィー ネックウェア
フランネルの代名詞、英国フォックス・ブラザーズ製素材を使用。スーツでは定番のチョークストライプ柄も、タイで表現するとなんとも新鮮だ。幅7cmと細身の剣幅がモダンな印象。1万円（大丸東京7階紳士洋品）
［MEN’S EX 2018年1月号の記事を再構成］
撮影／柏田テツヲ（KiKi inc.）、若林武志 スタイリング／武内雅英（CODE）
