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『ジョゼフ・フーシェ—ある政治的人間の肖像』

男磨きのHow much?
フランス革命時の政治家で、その苛烈かつ徹底した手腕で恐怖政治を支えた。権力者に取り入りつつ、決して深入りしない慎重さで激動の時代を生き抜いた。「自らのパッションに忠実に生きる男は、やはりセクシーに見えますよね」と、鹿島さんも高評価。

冷血な政治家にみなぎるパッションを見よ
陰謀をコイているときのみ生きがいを感じる「陰謀情念の人」フーシェの伝記。同じ会社にいたら絶対に付き合いたくない最高に嫌なヤツだが、己の情念に徹したその生き方がかえって爽快に思えてくる。1020円 シュテファン・ツワイク著 岩波文庫
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『全裸監督 村西とおる伝』

男磨きのHow much?
80年代、アダルトビデオ界のみならず、メディアを席巻した村西監督の評伝。ジェットコースター並みの浮き沈みの人生でも、常にパワフルな姿勢は圧倒的。鹿島さんは村西氏と個人的にも親しいとか。

逆境でこそ輝く性のカリスマのパワーとは
現代の日本で己の情念に徹底的に生きた人といえば、AV監督村西とおるしかない。その前段階蜂起的な拡大路線は必敗を運命づけられているが、しかし、もし、現代に村西とおるがいなかったら、随分つまらない日本になっていただろうと思わせるド迫力がある。2400円 本橋信宏著 太田出版
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『ロジ・コミックス ラッセルとめぐる論理哲学入門』

男磨きのHow much?
20世紀を代表する英国の哲学者にして数学、論理学も極めた天才の思索を、美しいデザイングラフィックで再現した世界的ベストセラー。あらためて官能性には知性が不可欠であることがわかる。

考え抜くことで知性のある色気が生まれる
ひたすら考えに考え抜くことを生きがいとする哲学的人間とはどのような存在なのかを教えてくれるラッセルの伝記。論理哲学をコミックスで絵解きするという野心的試みは十分に成功している。考えることはこの世で一番セクシーな行為なのだ。2700円 ドクシアディス&パパディミトリウ著 筑摩書房
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[MEN’S EX 2017年8月号の記事を再構成]
構成/酒向充英



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