オリスもまた環境と向き合う企業理念を持つ【時計王・松山 猛のBASEL2018】

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バーゼル


バーゼル取材 DAY1

旧知のヘルツォーク会長に再会

 オリスジャパンが設立され、新しい体制で日本での展開を始めたオリスのブースを訪ねると、昔なじみのヘルツォーク会長が大歓迎してくれ、お互いに健康で仕事を続けてこられたことを喜び合った。
ヘルツオーク会長から、1904年以来続くオリスという社名は、本社のあるヘルシュタイン近くを流れる、小川の名前から取られたのだという話も聞いた。その語源はケルト語のORUSZ=オルースというらしく、ヨーロッパの古い時代にさかのぼる歴史を感じさせてくれるエピソードである。
川の名前を持つせいなのか、オリス社では環境に配慮し、社内での飲用にペットボトル入りの水は使わず、水道水だけを用いているというから、その環境保護精神はかなり徹底している。

オリスの社名は、スイス・ヘルシュタイン近くを流れる、小川に由来する。
オリスの社名は、スイス・ヘルシュタイン近くを流れる、小川に由来する。

オリスのダイバーウォッチにも、水という生命に不可欠なものを守ろうという精神に裏打ちされた製品が多い。「ソース オブ ライフ リミテッドエディション」は、スイス最大の河川ライン川をイメージし、生命を生み、そして育み、持続させてくれる水への感謝という、哲学に裏打ちされたモデルだ。
またオリスは海洋の環境保護にも熱心に取り組み、これまでにも、オーストラリアのグレートバリアリーフの保全団体に製品の売り上げの一部を贈り、またメキシコ沖の島での鯨と鮫の行動を研究するグループへの支援など、数々のメセナ活動をし続けてきた。

オリス ソース オブ ライフ リミテッドエディション
オリス ソース オブ ライフ リミテッドエディション

そして今年の新製品では、同社を代表するパイロットウォッチの「D.26 286 HB-RAG オリス リミテッドエディション」も印象的だった。1931年にスイス空軍が採用した、フランス製練習機ディボアティーヌにちなんで作られたこの時計、トレンドカラーのブリティッシュ レーシング グリーンの文字盤に、パイロットウォッチの定番コブラ針という本格派。さらにヴィンテージ感漂うナチュラルなカーフのベルトが良い感じ。

D.26 286 HB-RAG オリス リミテッドエディション(写真5枚)



またアメリカ海軍の伝説的な潜水士、カール・ブラシアを讃える限定モデル「ダイバーズ 65 カール・ブラシア クロノグラフ リミテッドエディション」も発表された。この人物は大西洋に誤って落下した水素爆弾を引き上げるミッッションにおいて負傷して左足の下部を失いながら、またアフリカ系アメリカ人という人種的ハンディを超えて、マスターダイバーという栄光の地位を得た、海のヒーローだという。このモデルは100m防水の自動巻き、そして今トレンドの、ブロンズ素材のケースを採用している。

オリス
関連記事:伝説の米国海軍ダイバーに捧げる、オリス入魂の2つ目クロノはあえてのブロンズ製ケース【BASEL2018新作】


バーゼル取材 フォトギャラリー(写真8枚)



Profile
松山 猛 Takeshi Matsuyama
1946年京都生まれ。作家、作詞家、編集者。MEN’S EX本誌創刊以前の1980年代からスイス機械式時計のもの作りに注目し、取材、評論を続ける。バーゼル101年の歴史の3割を実際に取材してきたジャーナリストはそうはいない。

バーゼル


撮影/岸田克法、小澤達也 文/松山 猛

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