男はスケールの大きさをつい追い求めがちだが、身の丈やシーンにそぐわなければ、かえって好感度を下げてしまう。これからは”エレガント重視”でコンパクトな時計を選ぼう。

CARTIER/カルティエ タンク ルイ カルティエ LM
久々登場! あえての手巻きが通に受ける
名作タンクのエスプリを最もシンプルに伝えるコレクションとして人気の「タンク ルイ カルティエ」。長らくクォーツのみだったが、タンク誕生100周年を記念し、待望の自社製手巻きムーブメント搭載機が登場。33.7×25.5mm。18KPGケース。135万円(カルティエ)
装いをシックに格上げする小顔薄型の角シック時計(写真2枚)
時計ジャーナリスト
柴田 充さん
時計の他、ファッションやクルマにも造詣の深い敏腕ライター。スイスのジュネーブとバーゼルで行われる2 大新作時計展には毎年参戦している。
クラシックスタイルをさり気なく引き立てる奥ゆかしいアールデコ
謙虚であることは重要なビジネススキルのひとつ。ゆえに、近年ブームとなったデカ厚時計は、ビジネスシーンで着用すると、ともすると”ハズシ”かねない。
「ファッションのクラシック化傾向とも相通じますが、小径の時計がシックで注目を集めています。スーツの袖下に収まるサイズ感は腕時計本来の姿であり、手首の細い日本人にぴったり馴染むというメリットもあります」(柴田さん)
デカ厚時計に比べ小径時計はややフェミニンに見える不安には、「おすすめなのが、アールデコスタイルの角型時計。直線基調のデザインは小ぶりでも力強い個性を演出してくれます。丸型以上に大人の洗練された知性が漂うのもいいですね」(柴田さん)と太鼓判。
[MEN’S EX 2018年2月号の記事を再構成]
撮影/柏田テツヲ(KIKI inc.) 文/吉田 巌(十万馬力)
※表示価格は税抜き