マリオットが肝煎りで仕掛ける、新感覚ホテル×4をソウルで体験
日本から遠くて近い国、韓国。中でもソウルは、ビジネスの出張先として挙がりやすい一方、安近短な旅先の代表格で日本の各都市との間を結ぶフライト便も多く、週末旅行に最適なデスティネーションでもある。しかもソウルは今、マリオット・インターナショナルが展開する「セレクトサービス」の4ブランドのホテルが、すべて揃う街でもあるのだ。
ホテルは、これまで部屋や施設の豪華さ、つまり価格帯でグレードは決まるもののように考えられていたが、プレミアムなホテルの付加価値とは、何も設えや豪華さといったところでプライスを吊り上げるだけではない。泊まる側も、「コスパ重視」を是とする余り、とくに国内旅行だが、最安や割引ありきになって、旅先での楽しみや雰囲気を損なってまでも凡庸なビジネスホテルに泊まるようでは、本末転倒といえる。
世界に現在6700軒以上、オープン予定のホテルだけでも2500軒を超えるマリオット・インターナショナルは、ツーリストが旅行ごとに目的もスタイルも異なる点に着目した。アジア地域への進出を加速させる同グループは、韓国・ソウルで「セレクトサービス」のホテルを4ブランド展開している。実勢プライスは一泊あたり1万円台後半の手頃な宿泊レートに留まるが、宿泊客の滞在先でのエクスペリエンスの質を高めるための各々のホテルに工夫が凝らされている。これら4つのホテルを現地で経験してみた。