いま我々の心を掴む最新デザインは、どこか懐かしいレトロ系と、新しさが面白い未来系に分けられる。デザイン家電を豊富に扱う蔦屋家電にて、最新事情をリサーチした。
部屋をグレードアップするのは未来形? レトロ系?
蔦屋家電
木崎大佑さん
CCCデザイン カンパニー 蔦屋家電事業本部 MD 家電製品総合アドバイザー
デザインと機能の一致がライフスタイルを変える
「デザイン家電というと、ヨーロッパ系のメーカーが主流でしたが、最近は、大手老舗の国産メーカーがデザインとライフスタイルにフォーカスし取り組みを始めています。新進の独立系メーカーもアイデアを駆使した斬新なデザイン家電で人気を得ています」。
木崎さんに二子玉川 蔦屋家電を案内してもらいながら、様々な最新プロダクトを教えてもらった。
「ここは、言わば家電のアミューズメント・パークみたいな場所。色々と見て回って、家電の今を知ってもらいつつ、ライフスタイルの変化を感じ取ってもらえれば」。
その変化とはなんだろう。
「欲しい機能、気に入ったデザインであれば、その点も含めて価格にかかわらず欲しいと思うお客様も増えています。だからこそメーカーもデザインにこだわることができるようになったのでは。その意味でも家電が”進化した機能的なインテリア”のような位置づけになってきているとも感じます。デザイン面で言えば、レトロ・フューチャーの傾向と、未来的な機能を持ったデザインの二つの潮流があると思います。レトロ系はシンプルな機能に特化し、未来派はこれまでにない新しい機能を持たせているのも特徴です」。
デザイン家電と一口に言っても、自分の生活にとって何が必要かを考えて選ぶことで、大きな変化が生まれるかもしれないと思うのだった。
普遍の魅力×ハイスペックが面白い「レトロ顔」デザイン家電
どこか懐かしく、かと言って古臭くない。レトロでありながら、そのシンプルさゆえ、新しさを感じさせる。その上、機能はハイスペックという新ジャンル。
SONY(ソニー)ステレオレコードプレーヤー「PS-HX500」
超シンプルなデザインながら、アナログ再生だけでなく、レコードの音源をハイレゾ・フォーマットでPCに録音できるというスグレモノ。アナログレコードブームの今、絶対に欲しい一台だ。5万4880円(ソニー買い物相談窓口)
これこそ基本のカタチ
「オーディオ専門誌でも最高の評価を得ています。イコライザー内蔵ですぐにアンプに繋げられます。」(蔦屋家電・木崎さん)