世界のクラシック好きから絶大な支持を集め、次世代テーラー界のヒーローとして注目を浴びるチッチオ。私も昨年末に実物を目にして”これは!”と思い、オーダーに駆け込みました。2回の仮縫いを経て仕立てあがったスーツに袖を通した感想は、もう大満足の一言。
特に気に入った点を挙げると、まずショルダーライン。袖山から首筋にかけてのノボリが絶品で、肩のシルエットが山のような美しい傾斜を描いています。これぞ仕立て服というムードに感激しました。
あとは襟。ナポリらしい柔らかさを備えつつ、とても端整な印象を受ける独特の表情です。”甘く精緻に作る”のがチッチオのこだわりと以前伺いましたが、それを象徴する部分でないかと感じました。ほか諸々、ここでは書ききれません。とにかく、私のスーツ歴の中で最高の一着です!
こんなところに惚れた!
サルトリア チッチオって?
精鋭職人たちの団結が”最高の一着”に結実
オーダーは南青山のサロン兼アトリエで受付。分業制による総手縫いで服作りをしていて、これにより仕立てのクオリティを高め、さらに安定させられるそう。1枚目の写真は左端から代表・上木さん、職人の石川さん、平さん、水谷さん。
商品データ
チッチオのビスポークスーツ
ナポリのダル クォーレとアントニオ パスカリエッロで修業した上木規至さんが率いるチッチオで初オーダー。非常に精緻で、かつ柔らかさのある仕立てが特徴。仮縫いは2回、納期は約6ヶ月〜。価格はスーツで58万円〜(以上チッチオ ジャパン TEL:03-6433-5567)
profile:小曽根広光
ストライプスーツが好きで、クロゼットの中は縞柄だらけ。ピンストやらチョークやら、幅違いやらと色々試しているのですが、変化が地味すぎて周りに気付いてもらえません。