価格はPHEVモデルと同レンジ。ブランド初のソフトウェア・デファインド・カー
ボルボは2026年7月、ブランドの新たなフラッグシップSUVとなるBEV「EX90」を発売した。3列7人乗りの広い室内空間とEVならではの静粛性を備えながら、ボルボが長年培ってきた安全技術と最新のデジタル技術を融合。ブランド初の本格的なソフトウェア・デファインド・カー(SDV)として、OTA(無線アップデート)により継続的な進化を実現する次世代SUVである。
EX90は、ボルボの新世代EVプラットフォーム「SPA2アーキテクチャー」を採用するとともに、独自の「Superset tech stack」を基盤に開発された初のSDVだ。NVIDIAやQualcomm Technologies、Googleの技術を組み合わせた次世代コアコンピューティングシステム「HuginCore」が、安全機能から駆動制御、インフォテインメント、バッテリー管理まで車両全体を統合制御。OTAによって安全性能や機能、ユーザーエクスペリエンスを継続的に向上させる、新時代のボルボを象徴するモデルとなっている。
最大の特徴は、ボルボが「セーフ・スペース・テクノロジー」と呼ぶ新世代の安全思想だ。車外ではカメラやレーダーなどのセンサーが360度の周囲環境を常時監視し、車内ではドライバー・アンダスタンディング・システムが視線やステアリング操作を解析してドライバーの状態を把握。さらに世界初という乗員検知システム「オキュパント・センシング」は、車内に取り残された子どもやペットのわずかな動きまで検知し、置き去り事故の防止を支援するなど、人だけでなく車内外すべての人を守る思想が貫かれている。
デザインは、北欧らしいミニマルな美意識を継承しながら、フラッシュサーフェイスを採り入れた伸びやかなフォルムによって存在感を演出。新世代のトールハンマーヘッドライトや現代的に再解釈した縦型テールランプが先進性を際立たせる。インテリアは、責任ある方法で調達した天然素材やリサイクル素材を積極的に用い、14.5インチセンターディスプレイやGoogle搭載インフォテインメントを採用。3列7人が快適に過ごせる空間に加え、上位モデルには25スピーカーのBowers & Wilkinsオーディオも用意され、北欧のラウンジを思わせる上質な移動空間を実現した。
パワートレインは全車AWDを採用し、106kWhバッテリーと800Vテクノロジーにより、一充電航続距離650km(WLTCモード)を実現。最上級の「Twin Motor Performance」は最高出力680ps、最大トルク870Nmを発生し、0→100km/h加速4.2秒という力強い走りを誇る。価格は1199万円から1399万円。BEVでありながらXC90プラグインハイブリッドと同レンジの価格設定を実現したこともEX90の特徴で、プレミアムBEVをより現実的な選択肢として提案する。安全性を核としながらソフトウェアによる進化を取り込み、ボルボの新時代を象徴するフラッグシップSUVとなっている。
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