ハンドリングを磨いたスペチアーレ仕様の追加で、ドライビング体験をさらに深化
フェラーリは2026年4月、フロントミッドに自然吸気V12エンジンを搭載するブランド初の4ドア・4シーターである「プロサングエ」に、新たなハンドリング・スペチアーレ仕様を追加した。既存モデルのキャラクターを維持しながら、走行性能、とりわけドライバーとの対話性を高めた仕様として位置づけられる。
今回のスペチアーレ仕様では基本構造を維持しつつ、アクティブサスペンションのキャリブレーションを刷新。ボディロールを従来比で約10%低減し、より引き締まった挙動を実現している。
加えて、ステアリング操作に対する応答性も向上。連続するコーナーや高速域での方向転換において、ドライバーの意図に対する反応がよりダイレクトになり、操る感覚が強調された。フェラーリが重視する“ドライビングプレジャー”を、4ドアモデルにおいても追求した結果といえる。
トランスミッション制御にも手が加えられた。「Race」および「ESC Off」モードで変速レスポンスを最適化し、変速時のダイレクト感を向上。高回転域ではよりスポーティなフィーリングを引き出し、シフト時の音響演出も強化されている。
パフォーマンスは最高速度310km/h以上、0-100km/h 加速3.3秒を維持しつつ、ハンドリングの質的向上に主眼が置かれているのがポイントだ。
エクステリアでは専用パーツを採用。ダイヤモンドカットホイールやカーボン製エンジンシールド、マットブラックのディテール、ブラックの跳ね馬エンブレムなどにより差別化が図られた。インテリアには専用プレートも備わる。
フェラーリがプロサングエで提示した“4ドアという選択肢”は、このスペチアーレ仕様によってさらに明確な意味を持つ。日常性と高性能の両立というテーマに対し、同社はあくまで「走り」を中心に据える。その姿勢を示す一台といえるだろう。





