EV普及の壁に踏み込む。日産が集合住宅での充電に新たな一手を示した

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日産ユアスタンド

ユアスタンドと提携し、集合住宅のインフラを設置から運用まで支援

日産自動車は2026年4月、EV充電インフラ事業を手がけるユアスタンドと、集合住宅への充電器設置を推進するパートナーシップを締結した。16日より具体的な取り組みを開始し、マンションなどにおける充電環境の整備を全国規模で進めていく。

電動化の進展において、車両そのものの性能以上に重要性を増しているのが充電環境である。とりわけ集合住宅では設備導入のハードルが高く、日産が2025年に実施した調査では、EV購入を検討する30〜50代の集合住宅居住者のうち、52%が「自宅に充電環境がないこと」を理由に購入を断念していることが明らかとなっている。

今回の提携により、両社は集合住宅における充電器設置の導入プロセスを一体的に支援する。具体的には、ユアスタンドのウェブサイトに日産専用窓口を設け、相談から設置までの導線を整理。さらに、管理組合との合意形成、補助金申請、現地調査、設置工事、運用アプリの提供に至るまでをワンストップでサポートする体制を構築する。

集合住宅での充電設備導入は、技術面のみならず合意形成や手続き面においても複雑で、個人が主導するには時間と労力を要する。ユアスタンドはこれらの工程を包括的に支援することで、導入の障壁を大幅に引き下げる役割を担う。

また、設置後の利便性にも配慮する。日産のEVオーナーがユアスタンドの専用アプリを利用して充電器を使用する場合、通常月額825円の利用料が一定条件のもと無料となる。無料期間は最大で3年間とされ、導入初期の負担軽減につながる仕組みが用意された。

EVの普及において、インフラ整備は避けて通れない課題である。とりわけ日本の都市部に多い集合住宅における充電環境の整備は、市場拡大の鍵を握る領域といえるだろう。今回の取り組みは、車両メーカーとインフラ事業者が連携し、ユーザーの実生活に踏み込んだ形で課題解決を図るものだ。

電動化が現実の選択肢として定着するためには、「どこで充電できるか」という問いに具体的な答えを示す必要がある。その実装に向けた現実的なアプローチとして注目される。

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