名品に見る、メゾンの本質
本質的価値を備えた一流メゾンには、その歴史や哲学を脈々と受け継ぐマスターピースが必ず存在する。シーズンを重ねてデザインは変わっても、本質の輝きは普遍。そんな美しき名品を過去と現在の視点を交えながら紹介しよう。
Gucci(グッチ)のホースビット アンクルブーツ

ファン歓喜のアンクルブーツ
クラシック派もモード派も、メンズもウィメンズも、大人も若者も……グッチのホースビットシューズ以上に幅広い人々から愛されている革靴は存在しないかもしれない。スーツからジーンズまでマッチし、足元にさりげなく、しかし印象的な輝きを添える。1953年に誕生したホースビット ローファーをはじめ、ドライビングシューズやスリッパ、メンズミュールなど多彩なデザインをラインナップしているのも万人に愛される要因だろう。そのなかでもこちらは、往年のグッチ好きなら思わず声が上がるはず。アンクル丈のブーツにアウトドアテイストなラグソールを装着した一足である。アーカイブにも同様のデザインが存在し、ツウなホースビット靴として評価の高いアイテムだ。一方、ブラック×シルバーのシャープなカラーリングによって新鮮さを表現しているあたりも実に魅力的。グッチのヘリテージとモダニズムを堪能できる名品だ。
時代を超越する不朽のアイコン

こちらは言わずと知れたホースビット ローファーのアーカイブ写真。まさに永遠のアイコンシューズとして、流行を超えて愛されてきた。
[MEN’S EX Autumn 2025の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)
※表示価格は税込み