【加藤綾子さん連載】「全て経験は活きる、腐らないことが大事です」

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多くの個を束ね、組織を成功に導いている一流のトップには、どんな思考があるか?会社のマネジメントにも役立つ"ヒント"を、カトパンことフリーアナウンサーの加藤綾子さんがそっと探り、お届けする。

第20回 ANAホールディングス株式会社 代表取締役社長片野坂真哉さん[前編]

加藤 綾子さん、片野坂真哉さん
加藤さん衣装:ワンピース16万円/スポーツマックス(マックスマーラ ジャパン) ピアス3万円/スタージュエリー(スタージュエリー表参道店) リング7000円/ノジェス(ノジェス) 靴9万9000円/ジミー チュウ(ジミー チュウ)

※最後に加藤綾子さんのスペシャルフォトギャラリー付き!

Profile
加藤綾子 Ayako Kato
1985年生まれ。2008年フジテレビ入社、看板アナウンサーとして活躍。'16年、フリーアナウンサーとなり女優業もこなす。現在は『ホンマでっか!? TV』(CX)にレギュラー出演するほか、報道番組『Live News it!』(CX)のメインキャスターを務める。新著の『会話は、とぎれていい―愛される48のヒント』(文響社刊)も好評発売中。

片野坂真哉 Shinya Katanozaka
1955年生まれ。'79年東京大学法学部卒、同年全日本空輸入社。'95年企画室主席部員、2002年営業推進本部マーケティング部レベニューマネジメント部長、'04年人事部長、'07年執行役員、'09年取締役に就任。'11年常務、'12年専務企画室担当、'13年ANAホールディングス代表取締役副社長となり、'15年4月より現職。

「どんなに理想とするキャリアを思い描いたところで、その通りにはいかないのがサラリーマン。全て経験は活きる、腐らないことが大事です 」
(片野坂真哉さん)

歴代社長や会社の歴史、失敗をも語り、受け継ぐ

加藤ANAホールディングスはANA以外にANAウイングスとエアージャパン、LCCで来年統合予定のピーチ・アビエーションとバニラ・エア、5つの航空会社を含む大企業体ですね。

片野坂それだけ個性的な人が多いことが強みなのと、彼らをまとめるのがリーダーの務めだと思っています。昔から「一方を聞いて沙汰するな」といいますが、判断は必ず違う側の意見も聞いて行うようにしています。ただ、意見が真っ二つに分かれたときが大変で、意見が採用されなかった方の中から、後になって「実は反対だった」って人が出てきたりもしますよね。例えば私は営業部時代に国際線のサービスをタッチパネルでやるという企画を打ち出したんですが、お客様が画面で食事を選択してから食べ終わるまで4時間くらいかかってしまって、大失敗したんです。それなのによく社長になれたと思っていますが(笑)、そのときも「実は反対だった」と後になってから言う人が出てきて、「最初に言ってください」と思いました(苦笑)。

加藤その感じ、私もわかります(苦笑)。ちなみにほかにもトップとして大切にしている視点があれば、ぜひ教えてください。

片野坂それこそ「上から目線」とかいう言葉もありますけど、トップに立つ者には「鷹の目」が大事だろうと。組織では、あるイベントが起こると全員がそっちを向いてしまって、どうしても手薄になる部分が出てくるので、私自身はできるだけ全体を見渡すようにしています。

加藤俯瞰で見ることを大切にするという意味で、片野坂さんの過去のインタビュー記事を読ませていただくと「歴代の社長の言葉を今の社員によく伝えていきたい」ともありました。それはどういった思いからなんでしょう?

片野坂面白い社長が多かったというのもありますが、私たちの会社はこれまで多くの紆余曲折があって、例えば国際線を運航して今年で33年になりますが、最初の17年は赤字でした。でも、歴代の社長は誰一人「撤退しろ」とは言わなかったんです。また、国際線に進出した当時の若狭得治さんという社長は、運輸協定に基づいた当面の就航地を説明に行った私達社員に「アフリカや南米には飛ばないんですか?」と投げ掛けて、周りは腰を抜かしました。

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2019年VOL.306月号

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