「グランド ハイアット 東京」コンシェルジュ阿部 佳さんに聞いた!相手の心を読むコツとは─?【加藤綾子/一流思考のヒント】

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「カトパン」ことフリーアナウンサーの加藤綾子さんが一流のトップに組織マネジメントや成功のヒントを探り、そっとシェアする「一流思考のヒント」連載。

第8回「グランド ハイアット 東京」コンシェルジュ阿部 佳さん[前編]

加藤 綾子さん、阿部 佳さん

※最後に加藤綾子さんのスペシャルフォトギャラリー付き!

Profile
加藤綾子 Ayako Kato
1985年生まれ。2008年フジテレビ入社、看板アナウンサーとして活躍。16年よりフリーアナウンサーとなり、さらに活躍の場を広げる。4月から『世界に発信!SNS英語術』(NHK)、『MUSIC FAIR』(CX)にて新たにMCを担当。4月〜6月クールのドラマで話題となった日曜劇場『ブラックペアン』(TBS)では本格女優デビューも果たした。

阿部 佳 Kay Abe
1959年生まれ。1992年ヨコハマ グランドインターコンチネンタルホテルにコンシェルジュとして入社、その後「レ・クレドール(Les Clefs d’Or)」の国際正会員となり1998年に「レ・クレドール ジャパン」のプレジデント(会長)に就任。2002年よりグランド ハイアット 東京のコンシェルジュ。著書も多数。

できないことを否定文で終わらせず、代案を用意する。そして、いきなりそれを伝えないで、話を聞いてもらえる相手の気分を作ります
(阿部さん)

相手の言葉だけでなく態度や表情で物事を見る

加藤阿部さんは本連載で、女性として初登場となるのですが、コンシェルジュの世界では男性より女性が多いのですか?

阿部世界では8割以上が男性ですが、日本では女性が多いですね。というのも、日本でのコンシェルジュの歴史はたかだか30年程度で、私がコンシェルジュの仕事を始めたのは1992年ですが、当時は仕事をする女性自体が今ほど重宝されていませんでしたし、「コンシェルジュは男性がするほどの仕事でもないだろう」という見方が強かった。2000年代になって外資系のホテルがどんどん増えて、ここに来てやっと男性が増えてきた職種です。

加藤コンシェルジュ文化が確立されていない日本で、自身のコンシェルジュ像はもちろん、後に続く方々に対しての教育のあり方も模索され続けてこられたんじゃないかとお察しします。

阿部確かにお手本がないので、走りながら考えるしかなかったですね。採用の段階から、学校を出たばかりの新卒より、他業種からの転職組のほうが経験が幅広いので、世界中からやってくる多様なお客様ともいろいろなお話ができると感じています。

加藤コンシェルジュに向いている人というのは?

阿部まずどんなリクエストに対しても、いやだと思わないで楽しめる人。切り替えやセルフコントロールが上手な人ですね。

加藤「なんでこんなことをお願いしてくるんだろう」という局面はたくさんありそうです。

阿部そのときに「なんで自分がこんなことをやらなくちゃいけないのだろう」と思ってしまう人は向かないでしょうね。あとは何にでも興味が持てる人。私も電車に乗ると吊り広告を怪しいぐらいじっと見るんですが(笑)、そういうふうにアンテナを張って頭に入れておいた情報が、いつかお客様との会話や何かに生かせるんじゃないかと思っています。いろいろなことに自然と関心が持てると、何でも仕事は面白くなる。そうして各々が得た情報や強みをチームで共有する仕組み作りも大事です。

2024

VOL.341

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