未来予想(1)Suit
提言1 スーツは「仕事服の最上級」に格上げされる
紳士服が紡いできた長い歴史のなかで、ひとたび様式が確立した服は時を経るごとにその格式を高めていった。部屋着だったラウンジスーツが仕事着になり、略式だったタキシードが正式なフォーマルウェアとして通用するようになったのが典型的な例である。ビジネスウェアのスタンダードがカジュアルになりつつあることはもはや明白だ。しかしだからこそ、スーツは特別な意味をもつ服になる。その品格は、これからますます輝きを強めていくことになるのだ。
Liverano & Liverano(リヴェラーノ&リヴェラーノ)
歴史が証明する「格上げの法則」
フィレンツェ随一のサルトリアが手がけた既製スーツ。花のような優雅さを感じさせるラペルの曲線、端正な胸と肩、フロントダーツを排した丸みのあるウエスト。控えめな紺無地ながら、際立つオーラを放つ一着だ。57万2000円(LIVERANO & LIVERANO OSAKA)
シャツ8万8000円/リヴェラーノ&リヴェラーノ(LIVERANO & LIVERANO OSAKA) タイ4万8400円/リングヂャケット(リングヂャケット マイスター206 青山店) 時計152万9000円/グランドセイコー(セイコーウオッチ お客様相談室(グランドセイコー )) チーフ〈スタイリスト私物〉
[MEN’S EX Autumn 2025の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)
※表示価格は税込み





