
神戸・灘の地で360年以上にわたり日本酒造りを続けてきた菊正宗。長い歴史の中で、酒造りの技術を磨き、素材にこだわってきた菊正宗が、2016年4月に130年ぶりに発表したブランドが「百黙」だ。このブランド名は「寡黙な人が発する一言は鋭く的を射て、感銘を与える」という意味に由来する。菊正宗のメインブランドである「菊正宗」が料理の味を引き立てる辛口酒であるのに対し、「百黙」は料理との親和性が高い特長を持つ酒を目指して開発された。
菊正宗は六甲山系に源を発する宮水地帯に15本もの井戸を管理し、その水を惜しむことなく酒造りに活かし、酵母のポテンシャルを最大限に引き出してきた。また、数ある酒造好適米の中でも、 最高峰にランクされるのが「山田錦」だが、「百黙」では兵庫県三木市吉川・口吉川の契約栽培農家「嘉納会」の特A地区産山田錦のみを使用しているのが特徴だ。
その「百黙」シリーズから初のスパークリング日本酒が登場した。限定1000本という限られた生産本数の「百黙スパークリング」は、“麗しき泡”をテーマに開発されたもの。ほんのり緑がかったクリスタルの輝きの中で、きめ細かな泡が溌剌と立ちのぼり、幻想的なイメージを彷彿とさせる日本酒だ。

グランクリュ(特級畑)の山田錦から生まれるふくよかな甘味と、なめらかな酸味が絶妙に調和した味わいへと仕上がっている。口に含むとマスカットや洋梨、白桃のような果実の風味が広がり、ほのかにチェリーのニュアンスも感じられる。最後には、セルフィーユ(チャービル)のような爽やかなハーブの余韻が残り、料理とも好相性をみせてくれる。
百黙のアートディレクションを長年手掛けてきたグラフィックデザイナーの佐藤卓さんは、「百黙ブランドには、開発を始めた10年前からご一緒してきました。中身の味に合わせてそれぞれラベルデザインを担当してきましたが、今回のスパークリングは、日本酒というよりワインのエチケットに近いイメージで制作しました。百黙の黙の字からインスパイアされたデザインは泡を表現しています。こうした新しい試みをすんなりと認めてくださった菊正宗と社長には感謝しています」と話す。
これまでは限られた店舗でしか買うことができなかった『百黙』だが、公式サイトもオープン。『百黙スパークリング』をはじめ、『百黙 FUTURE 純米大吟醸』(毎週火曜日予約開始)、『百黙 純米大吟醸』、『百黙 純米吟醸』、『百黙 Alt.3』の5種がEC
サイトでも購入可能なので、ぜひともチェックを。


公式サイトは こちら