ミラノサローネ創設に携わった名門ブランド①
Minotti(ミノッティ)
「保身に走らず、常に攻め続ける姿勢を忘れない」
─レナート&ロベルト・ミノッティ(創業家2代目)
共同CEOである兄・レナート・ミノッティ(左)と弟・ロベルト・ミノッティ(右)。初代アルベルト・ミノッティが1948年に創業したファミリー企業を1991年に受け継ぎ、1998年の建築家ロドルフォ・ドルドーニとの協業を転機に、ファッションブランドの手法を家具業界に取り入れ躍進。現在では80ヶ国に販売店を持つ世界的な企業に育て上げた。
50~70年代回帰志向を明確に打ち出した4500平方メートルのサローネ最大展示(パビリオン)
ミラノサローネ国際家具見本市創設以来、62年間、変わらず支え続ける名門ブランドミノッティ。今年もロー・フィエラミラノにて史上最大規模の4500平方メートルの圧巻の展示スペースでサローネを盛り上げた。
「ミラノサローネは常に、国際的なデザインのショーケースであるばかりではなく、創造の触媒であり、美と新しい機会の源泉です。国際舞台としてのサローネを、家具業界全体が結束し継続することを望んでいます」と創業家2代目のレナート&ロベルト兄弟は強い支持を訴える。今回のサローネでは、50~70年代への回帰志向をモダンさと融合させるチャレンジングな展示を全面展開。二人の気鋭デザイナーを大抜擢し、新作の大部分を担わせるなど、がらっと変わった大胆な打ち出しが強いインパクトを与えた。
「2024年コレクションのストーリーは、インスピレーション、記憶、革新で構成されています。視線は過去の時代の雰囲気に向けられ、私たちのDNAを尊重しつつ、モダンに再解釈されています」。ミラノサローネにおけるミノッティ家の挑戦は、常に全世界のインテリアの潮流を左右している。
ミノッティ
URL:https://minotti.jp一覧はこちら: ミラノデザインウィーク探訪
[MEN’S EX Summer 2024の記事を再構成]