ファッションとしてはもちろん、確かな品質も備えた本格眼鏡。鯖江の老舗から世界の有名メゾンまで圧巻の1000本以上の最新フレームを1冊に網羅した『本格眼鏡大全 2024』が発売中。その中身を一部ピックアップしてご紹介する。

H-fusion（エイチフュージョン）

鯖江クオリティによって古典を現代の感覚で再構築

トレンドを取り入れたクラシックスタイルで、1930～80年代のアイウェアを再構築するブランド、それがエイチフュージョンだ。たとえば、1940年代に生まれたフレンチヴィンテージの定番「クラウンパント」では、クリアなセルロイドに細身のチタン製テンプルを合わせ、クラシックとモダンを融合させたスタイルに。また、1950年代に登場したアメリカンヴィンテージの代表格「サーモント」にも、現代のファッションシーンに即した独自のアレンジを加えている。他にも1930年代のブリッジのスタイルを独自に再現するなど、往年のディテールを現代風に落とし込み、“クラシックでありながらモード”という一見矛盾しそうなスタイルを実現している。

こうしたこだわりを具現化できるのも、エイチフュージョンが一大眼鏡産地の鯖江に本拠を置くから。同地の熟練職人たちと信頼関係を築き、密なコミュニケーションをとってこそ、思い描いたデザインがカタチとなり、独創的な眼鏡作りへとつながるのである。さらには品質への強いこだわりと見た目の美しさも追求。現代の気分にぴったりなレンズシェイプやサイズ感を提案するなど、軽快なデザインも魅力となる。独自のスタイルが今注目を集めるブランドなのだ。

クラシック＆モードの絶妙な融合

「非凡さでつくる、次世代のスタンダード」を掲げ、2002年にスタート。1930〜80年代のデザインをリソースとしつつ、そこに現代の空気を取り込んだ新たなアイウェアを追求する。