オーダーコートで仕立服の真骨頂を体感しよう【サルトリア ヤマッチ】

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M.E.が選ぶコートが巧い店
Sartoria Yamacci

まさに圧巻! 総手縫い休日コート

まさに圧巻! 総手縫い休日コート
納期約4ヶ月〜。左74万8000円〜、右68万2000円〜〈以上ビスポーク価格〉(サルトリア ヤマッチ)

誤解しないでいただきたいのだが、サルトリア ヤマッチの十八番コートは本来、アルスターやチェスターなどの正統派だ。にもかかわらず、あえて今回この2着を紹介したのは、そこにヤマッチの熱狂的とすらいえる仕立て服愛が燃え盛っているから。デザインこそカジュアルだが、作り方はサルトリアの服そのものなのである。当然、王道コートと同じフルハンドメイドだ。

ダッフルコートは芯地を一切用いない一枚仕立て。しかし肩にはしっかりイセを入れ、雨降らし袖になっている。ナポリのカジュアルジャケットを思わせる手星が随所に入り、リラックスしつつも圧倒的なクラフト感を放っているのだ。そして左のピーコート。ダブルの重なりをかなり浅くし、フィレンツェの“カバン”とよばれるショートコートを彷彿させる顔つきに仕上げているが、襟や肩の作りはやはりナポリ的だ。サルトリアの服だが、スエットの上にサラリと羽織るくらいがサマになるだろう。

「服が作りたくて作りたくてしょうがないんです」。ヤマッチはいつも、嬉しそうにこう話す。趣味性の極地というべき総手縫い休日コートも、彼の尽きせぬ情熱の発露なのだ。

肩にはしっかりイセ込みも

肩にはしっかりイセ込みも

Profile
Takeshi Koyama

小山 毅さん

ビームス勤務時代にパニコの服と出会い衝撃を受け、のちに日本店の店長に。その後ルビナッチなどを経て2010年にサルトリア ヤマッチを開業した。


お問い合わせ先

サルトリア ヤマッチ TEL 03-6427-6196


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[MEN’S EX Winter 2024の記事を再構成]
※表示価格は税込み。

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