オーダーコートで仕立服の真骨頂を体感しよう【サルトリア チッチオ】

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M.E.が選ぶコートが巧い店
Ciccio

[左]ナポリ仕込みの「マニカ フォルケッタ」
[右]衝撃的な着心地のWフェイスコート

ラグランスリーブコートとサルトリアコート
納期約2年〜。左80万3000円、右115万5000円〈以上ビスポーク価格〉(チッチオ ジャパン)

仕立て服の聖地ナポリで修業した日本人テーラーの先駆けとして2008年にデビューし、その後の世界的なビスポーク熱にも後押しされて海外からの注文も殺到。新世代ビスポーク職人の筆頭格として活躍を続けてきたチッチオも、はや創業15年。上木氏自身も40代後半に入り、今や円熟期を迎えつつある。そんなチッチオの定番&新定番が上の2着だ。

ナポリの師・パスカリエッロ直伝の定番となるのが、当地で「マニカ フォルケッタ」(フォーク袖)とよばれていたラグランスリーブコート。ビスポークで作られたラグランは既製品とは別次元のフィット感を叶え、とりわけショルダーラインの美しさは感嘆ものだ。チッチオではチェスター以上の人気アイテムとなっていて、常連の多くがオーダーしているという。

いっぽう、右の一着は数年前に開発したもので、この冬も結構な数を製作したそうだ。カシミアのダブルフェイス生地で仕立てたものだが、実はこちら、2枚に繋がれた生地を一度手で剥ぎ、中に芯地を据えてから再び縫い合わせるという仰天の手法で仕立てられている。ローブのような一枚仕立てなのにサルトリアコートならではの立体美や吸い付くフィット感も備える、画期的な一着なのだ。この2着はいわば、チッチオの伝統と革新の象徴なのである。

Profile
Noriyuki Ueki

サルトリア チッチオの上木規至氏

リングヂャケットを経てナポリへ渡り、ダルクォーレとアントニオ パスカリエッロのもとで修業。帰国後2008年に開業し、2010年に青山でサルトリアを開いた。


お問い合わせ先

チッチオ ジャパン TEL 03-6433-5567


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[MEN’S EX Winter 2024の記事を再構成]
※表示価格は税込み。

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