タイドアップもカジュアルも
トラッドな冬には、やっぱりバルカラー。
背筋が伸びるような品格を愉しむのがダブルコートなら、バルカラーは等身大でいられることの心地よさを味わえるコートだ。タイドアップでお洒落したときもニットでリラックスしたいときも、気負わずバサリと羽織って出かけられる。こんなに便利なコートはそうそうない。
とはいえ、やぱりバルカラーが最も輝くのはトラッドスタイルに合わせたときだ。上品で健康的、大人らしいのに親しみやすい。そんなトラッドの魅力が最高に引き立つのである。世界中のブランドがバルカラーを提案する今ならバリエーションもよりどりみどり。たっぷり吟味して、最高の一着を見つけよう。
ウールバルカラーなら大定番はツイード
Bryceland’s
不朽のオーセンティシティが薫り立つ英国製コート
コットンと並ぶバルカラーコートの定番素材といえばツイード。こちらはがっしりとしたドライタッチの生地に、たっぷりとしたシルエット。オーセンティックの魅力が輝く一着は、いかにもブライズランズらしい。Made in U.K.による本格仕立ても特徴で、ボタンホールは手かがりで仕上げられている。29万7000円/ブライスランズ(ブライスランズ&コー)
【How to Style】
トラッドの範疇でいかにヒネるかが重要
トラッドの象徴・紺ジャケットと合わせつつ、コスプレを回避する装いに。BDシャツではなく差し色タートルネックを、グレーパンツやチノではなく色落ちしたジーンズを選ぶことで、プレッピー的な若々しさを加えているのに注目だ。正統に則りつつベタにならない微妙なヒネリが肝心。
[MEN’S EX Winter 2024の記事を再構成]
※表示価格は税込み。