地域別にみるスコッチウイスキーの特徴【後編】

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地域別にみるスコッチウイスキーの特徴とは?

スコッチウイスキーの産地は大きく6つのエリアに分けられる。蒸留所ごとの個性はあるので、一概に各エリアの特徴を表現するのは難しいが、代表的な蒸留所とその味わいの特徴をキャンベルタウン・ロッホの中村信之さんに教えて頂いた。

スコッチウイスキーの産地は大きく6つのエリアに分けられる。

ISLAND(アイランズ)

タリスカー(8年スペシャルリリース ハーフショット)

正確には地域としての呼称ではないが、「ハイランドパーク」や「スキャパ」のあるオークニー諸島、「タリスカー」のあるスカイ島、マル島、ジュラ島、アラン島などの島々を総称してこう呼ぶことが多い。オークニー諸島とアラン島では南北に大きく離れているなど、地理的な分類ではないので、共通する味わい、特徴などは特にない。●タリスカー(8年スペシャルリリース ハーフショット)1800円


ISLAY(アイラ)

アードベッグ(TRAIGH BHAN19年ハーフショット)

ヘブリディーズ諸島の最南端にあるアイラ島は伝統的にウイスキーづくりが盛んで、人気の地域。11ヶ所ある蒸留所はいずれも海辺に建てられていることから、アイラ・モルトはヨードの香りがすると言われる。さらに大麦の乾燥工程でピートを多く使うことから、ピート由来のスモーキーなフレーバーを持つことも特徴のひとつ。●アードベッグ(TRAIGH BHAN19年ハーフショット)1400円


CAMPBELTOWN(キャンベルタウン)

スプリングバンク(Local Barley10年ハーフショット)

スコットランド西部、キンタイア半島の先端にあたる小さな町。20世紀初頭はモルトウイスキーづくりが盛んだったが、現在は衰退。現在はスプリングバンク、グレンガイル、グレンスコシアの3ヶ所の蒸留所のみが稼働している。「ここのモルトはどこか潮の香りがするのが特徴。オイスターの風味を表現する人もいますね」と中村さん。●スプリングバンク(Local Barley10年ハーフショット)時価円

【COLUMN】
樽ごと買い付けて長期保存するから稀少なアイテムにも出会える確率高し!

年代物のボトラーズボトルはオークションでも高値がつくことが多い。

蒸留所が生産する“オフィシャル”ボトルに対して、リカーショップやグロサリーなどの組織や個人が独自に樽ごと買い付けたウイスキーを瓶詰めまで行うのが“ボトラーズ”ものだ。代表的なところで「ゴードン&マクファイル」や「ケイデンヘッド」「シグナトリー」など。限定生産で貴重なものが多いため最近はとみに人気が高く、年代物のボトラーズボトルはオークションでも高値がつくことが多い。


スコットランドの風景

教えてくれる人
キャンベルタウン・ロッホオーナー
中村信之さん

キャンベルタウン・ロッホオーナー 中村信之さん

ホテルのバーに勤務の後、1999年に独立。店内には常時約400本のボトルが用意される。毎年のようにスコットランドへ足を運び、蒸留所を訪れて樽の買い付けなどを行っている。


Data
CAMPBELLTOUN LOCH(キャンベルタウン・ロッホ)
住所:東京都千代田区有楽町1-6-8 松井ビル B1F
TEL:03-3501-5305
営業時間:17時~0時 無休



[MEN’S EX Autumn 2023の記事を再構成]
※表示価格は税込み。

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