トッズのDNAを受け継ぐラバーソールのブーツとは?

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ロングセラーの今を読み解く
ITALIAN LUXURY イタリアの贅沢名品

誰しも憧れるイタリアを代表するラグジュアリーブランドの名品。長く愛されてきたそれらの逸品が今、様々な進化を遂げている。ブランドの哲学を体現するアイコニックな名品たちの現在を覗いてみよう。

TOD’S
トッズの「トッズ W.G.」

名作ドライビングシューズ「ゴンミーニ」のDNAを受け継ぐ新たなアイコンシューズが注目を集めている。1980年代にファッション界に衝撃を与えたブーツが現在も進化を続け、トッズの新たな顔へとなっている。

トッズの「トッズ W.G.」
14万9600円(トッズ・ジャパン)

トッズのDNAを受け継ぐラバーソールのブーツ

「ゴンミーニ」と言えば、古くからトッズを代表するドライビングシューズの名作であることはご存じだろう。だが、そのアイコニックなドライビングシューズから派生したブーツ型のモデルをご存じだろうか?

それが、近年人気を集めている「ウィンター ゴンミーニ」であり、トッズのDNA を受け継ぐラバーソールのウィンターブーツだ。そして、その新たなアイコンが、クリエイティブ・ディレクターのヴァルター・キアッポーニにより2022年春夏にリモデルされ「トッズW.G.」として増々注目を集めているのだ。

ラバーソールのウィンターブーツがファッションスタイルに取り入れられ革命をもたらしたのは、1980年代のこと。アウトドアシューズとしての印象の強かった、ラバーソール ブーツだが、当時よりフォーマルな場の外しとしても履かれるようになったのだ。その立役者の一人と言われるのが、言わずと知れたイタリアのファッショニスタであるジャンニ・アニェッリ氏。

トッズの「トッズ W.G.」

このイタリアきってのウェルドレッサーは、トッズの現会長・CEOのディエゴ・デッラ・ヴァッレ氏と交流があったためか、トッズのシューズを愛用しており、この革新的なスタイルを表現。なんとタイドアップしたスーツ姿に、スエードのレースアップブーツを合わせた着こなしで世界に衝撃を与えたのだ。

そのボリューミーなフォルムが特徴的な「ウィンター ゴンミーニ」は、最高のレザーと丁寧な製法や仕上げにより、独特のエレガンスを纏ったブーツとして知られている。カジュアルなスタイルを好みつつも、レザーの上質さや高度な職人技の感じさせるシューズは、品格のある着こなしを実践する方にぴったりなのだ。

しかも2022年にデザインが一新され「トッズ W.G.」となったこのブーツは、シャフトが太く短く、またソールが厚くなりアウトドア感覚あふれるデザインにアップデートされている。スーツやスラックスに合わせやすい細身のブーツだったそれまでのモデルに比べ、よりカジュアルな印象を際立たせ、さらにシーズンを問わないブーツとして新たに生まれ変わったのだ。

そして今シーズンは、サイドジップが付きのモデルも追加に。より履きやすくなった新たなアイコンに注目が集まっている。

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[MEN’S EX Autumn 2023の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)
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