読者諸兄には時計好きの方も多いと思うが、機械式時計の基本構造、ムーブメントの仕組みやメカニズムまで、詳細に理解している方はまだまだ少ないのでは?と想像する。そんな方に向けた、腕時計の仕組みを“世界一わかりやすく”解説した本『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』が誕生。その中から一部をピックアップしてご紹介する。
時計の発展に貢献したキーパーソン
時計を作った重要人物
時を計る道具としての時計──それは、人類の叡智が生み出した結晶でもある。日時計から始まり、振り子時計、懐中時計、腕時計、原子時計へと発展してきた時計の歴史の裏には、多くの偉人たちの存在があった。時計史に確かな足跡を残す偉人のプロフィールを紹介する。
古豪ランゲを蘇らせた新たなる伝説の創造主は?
ウォルター・ランゲ(LANGE, Walter)【1924〜2017】

名門A.ランゲ&ゾーネの4代目、ウォルター・ランゲの半生は、まさに激動の連続だった。1945年にソ連軍に工場が破壊されると、1948年には東独政府により接収され国有工場となってしまう。 西側へと亡命したウォルターは、時計製作を続けながら時を待った。そして1990年、東西ドイツの統一を機に、彼は40年ぶりにグラスヒュッテの地を踏み、当時LMHグループの最高経営責任者だったギュンター・ブルムラインの協力を得て、ランゲを復興。以後は次々と傑作を発表し、再びランゲを世界の最高峰へと押し上げた。
※テキストは世界文化社『傑作腕時計年鑑』からの引用もっと知りたい方はこちら!

『世界一わかりやすい 腕時計のしくみ』
特別定価 :1,980円(税込み)
発⾏・発売:株式会社世界⽂化社
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