ジェイエムウエストンのスニーカー

足取りを軽くするフレンチのこなれ感

ドレスにこだわる貴兄のスニーカー選びは、意外と難しいと想像する。その訳は、筆者もそうだから（苦笑）。そんな中、我々が大好きなブランドから幻の復刻作が出たので見てみると……。

ジェイエムウエストンから発売されたのは、「1938 テニス」だ。80年以上前に制作されたテニスシューズを元に、現代のハイテク技術を使ってアップデートした新作だ。と、ここまではよくありがちなお話なのだが、実際に触れてみると“さすが！”な部分だらけだ。一つは、キャンバススニーカーなのに、肌に当たるインナー部分は、薄く鞣された同メゾンの上質レザーであるということ。これにより、フィットも高まり、且つ、革靴のような曲線美を併せ持つのだ。それでいて、持ってみると実に軽量。また、シューズ内の湿度を外に逃すコルクインソールがスニーカー特有の蒸れを軽減。さらには、まさかのソール交換ができるというのだ。スニーカー以上革靴未満の唯一無二の本作。これは買わずにいられない！

J.M. WESTON（ジェイエムウエストン）

メゾンのアイコンを彷彿!?　スリッポン機能に脱帽
スリッポンのように履けるエラスティックシューレースを採用。着脱性の良さは勿論、カジュアルのハズしで選ぶ厚めのソックスにも、ドレカジソックスにも対応。これならば、休日の足取りもより一層軽やかになるはずだ。7万1500円（ジェイエムウエストン 青山店）

［MEN’S EX Spring 2023の記事を再構成］（スタッフクレジットは本誌に記載）
※表示価格は税込み。