スーツだけじゃない!「チッチオ」の隠れ名品「ビスポークシャツ」はココが凄い!

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進化するモダン・クラフト
手仕事の新名品

新世代アルチザンの注目作から知られざるマスターピースまで。一流のクラフツマンシップが宿る名品をご紹介。その魅力をじっくり深掘りしよう。



ミニマリズムの内から感じる、やさしい温度。

チッチオの[ビスポークシャツ]

チッチオのビスポークシャツ
6万1600円〜〈ビスポーク価格。初回は仮縫い代+1万1000円〉(チッチオ ジャパン)

スーツの美しさが世界的に知られるチッチオだが、実はシャツの完成度も素晴らしい。同店のジャケットは上襟を頚椎にフィットさせるため、ゴージライン付近を身体にぴったりと沿わせるように仕立てる。つまりラペルの上部が“寝る”形になるわけだが、それに合わせてシャツの台襟を低めに設定しているのが大きな特徴だ。台襟の高さが少し変わるだけで想像以上に首周りの印象が変わるほか、襟先がスーツのラペルにスッと潜り込む形になる点にも注目したい。

襟先がスーツのラペルにスッと潜り込む形になる点にも注目したい

以前は大阪のレスレストンが縫製を担当し、精緻なミシン縫いで仕立てていたが、現在は自社で製作。それに伴って襟付け、袖付け、カフス周りなど要所が手縫いになった。これによって大きく変わったのが、“温度感”である。鴨志田康人氏がこちらの記事で評しているとおり、チッチオの魅力は研ぎ澄まされたミニマリズムにある。シャツも同じ美学のもと作られているわけだが、以前はそれが日本最高峰のミシン縫いシャツメーカーとして知られるレスレストンの仕立てと融合していたため、シンと静まり返った空間のような佇まいであった。いっぽう現在の手縫いシャツは、静謐の中にほのかな温もりを感じさせる、どこか心安らぐような表情。このやさしい温度感が素晴らしいのだ。

ビスポークゆえカスタマイズは自由自在

襟型はワイド、セミワイド、ボタンダウンがベースだが、ビスポークゆえカスタマイズは自由自在。やや小襟のものも製作していて、こちらはノータイやシャツイチで着こなすのに最適だ。“これだ”と思うシャツがなかなか見つからない。そんな悩みを抱える方は、一度ビスポークを試してみてはいかがだろうか。



[MEN’S EX Spring 2023の記事を再構成]
※表示価格は税込み。

2024

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Spring

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