ついついやってしまいがちな、腕時計の取り扱いをM.E.時計班と長らくともに時計取材をしてきた兄弟誌『 時計Begin 2022夏号 vol.108』からわかりやすく、楽しくご紹介!
先日、海中でクロノグラフを操作したら……(泣)。
基本的に水中での操作はNG。あとの3つにもご注意を!!
何気な〜くやってしまう日課にも実は問題が!?
ひまグチ君(以下ひまグチ) 昔の時計は、やれ雨の日はダメとか自転車を運転するときは外せとか、とにかくウルサかったですよね。
髭ゼンマイ男爵(以下男爵) それはアンティークのハナシだろ? 重要なのは、タフになった現代モデルでも、扱いにおいていくつかのタブーがあるということ。
ひまグチ そう言えばこの間の海水浴でも、かなり怒ってましたよね?
男爵 そりゃ、お前が水中でクロノグラフを起動させるからやないかーい。
ひまグチ 300m防水なら浅瀬での時間計測くらい問題ナイっしょ?
男爵 いや、基本的に高深度防水時計でも、プッシュボタンの操作を水中で行うのはタブーだぞー。
ひまグチ フーン、そうなんだ。じゃあ部屋の中なら危険はないっしょ?
男爵 お前の場合はダメ〜!! なんでいつもノートPCの上に置いて時間を計るんじゃ! あとバッグによく取り付けてあるフラップ留めのマグネット等も強磁力だから注意せーよ?
ひまグチ はいはい。お詫びに借りてたクンロク(※1)を磨いて返します!
男爵 おい。金無垢ケースはゴシゴシ磨いちゃダメって言っただろ〜!
ひまグチ 男爵は金持ちなのに、ナニカト細かいっすよね〜。
男爵 全部ワシのだからやないかーい! やるなら自分の時計でやって!
※1 1932年に発表されたパテック フィリップの代表モデルRef.96、通称クンロク。カラトラバシリーズの原点といわれている。