編集部部員&スタッフによる座談会
靴の名門ブランドによる新機軸
伝統は革新の連続であると言われるように、紳士の国、英国の本格靴ブランドも名門らしい品格を損なうことなく、時代感を巧みに反映させながら進化し続けている。この秋、注目すべき英国を代表する4ブランドの新たな挑戦を堪能あれ。
JOHN LOBB(ジョンロブ)
落ち着いたシボ革の表情が今の時代にちょうどいい
美しいカーフに細かいシボが入ったシュリンクレザーの新作「KILMORY」。ノルウィージャンウエルト製法を採用した重厚感のあるウエルトには、レザーソールの上にラバーグリップを付けた新開発ソールが装着され、スリップしにくい。ドレスラストの木型『8695』を採用したフォルムは、新鮮さもあり今の時代にこそ履きたいと思える。黒カーフもあり。11月発売予定。各17万6000円(ジョン ロブ ジャパン)
小曽根 この秋は、名門靴ブランドも、装いの多様化の流れを受けた新鮮な提案が目立ちます。
平澤 ジョンロブの新モデル「KILMORY」はカントリーラインを彷彿させるノルウィージャンウエルト製法(※1)でツイードJKなどに合わせたい感じ。
小曽根 かつての武骨さを前面に出した顔つきではなく、今のジョンロブらしいモダンな雰囲気にまとめているのが新しいです。ドレスラストの名作『8695』を使っているのもポイントです。
平澤 ネイビーのラバーグリップも初めて見た気がする。
小曽根 こちらは、新開発のハイランドソールで、グリップ力、クッション性が抜群(※2)なんです。