ロンドンで活躍する日本人テーラー「FUMIYA HIRANO」が日本上陸!

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MEN’S EX誌上でも度々紹介してきたロンドンの日本人テーラー平野史也氏が、西麻布に新たなサロンをオープン! 世界的人気を博す気鋭の魅力に、改めて迫ってみよう。

FUMIYA HIRANOが日本上陸_メイン

英国流のカッティング×日本流の縫製で拓く新機軸

ヘンリー・プールでカッターとして活躍し、独立後もロンドンでテーラーを構えていた平野史也氏が、昨年10月より日本へ拠を移した。英国でも腕利きと評判を集めていただけに、人気テーラーの“上陸”と表現したわけだが、この機会に改めて、平野氏のスタイルをじっくりと紐解いてみたい。

フミヤ ヒラノ ビスポークのルーツは、むろん英国サヴィル・ロウにある。とりわけヘンリー・プールのスタイルには強く影響を受けたというが、英国濃度100%ではなく、日本人的な感性を巧みにミックスしているのが特徴だ。

「英国のカッティングと日本の縫製の融合。これが基本的なコンセプトです。英国仕立てならではの凛とした端正さを表現しつつ、ボタンホールやラペルのステッチなど細部まで繊細に縫い上げることで、自分ならではの個性を表現できると考えました。それから、芯地使いも英国とはかなり異なります。同地では厚く柔らかい芯を使うのが一般的ですが、高温多湿な地域ではそれが適さないこともある。そういうときは薄くハリのある芯地を使ってバランスを取ります。英国の伝統だけに囚われないのが私らしさですかね」

より身近にオーダーできるようになったヒラノ フミヤ ビスポーク。スーツ好きには嬉しい限りだ。



“英国ならではの魅力”と、“英国にはない魅力”を融合

 
FUMIYA HIRANOが日本上陸_アップ
FUMIYA HIRANOが日本上陸_全体

ウエスト位置を高め、着丈を長めにとったカッティングに、英国的な端正さが漂う平野氏のスタイル。袖山は程よくビルドアップされ構築的な印象を演出している。しかし、上襟はしっかり登らせ、フロントカットに若干丸みをもたせるなど、英国とは違う方向性も盛り込んでいるのが特徴だ。前身頃と後ろ身頃のバランスを調整することで、日本人のように前肩で胸板が薄い体型にも馴染むよう工夫している。




Data
FUMIYA HIRANO BESPOKE

FUMIYA HIRANOが日本上陸_DATA

住所:東京都港区西麻布2-23-8 南雲ビル1階
TEL:03-6712-6625
営業時間:完全予約制
定休日:不定休
納期:約1年
オーダー価格:スーツ40万5000円〜
https://www.fumiyahirano.com

[MEN’S EX Spring/Summer 2021の記事を再構成]
※表示価格は税抜き

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