ソブリン太田氏に聞く「神戸・コルウのビスポークが凄い!」と感じた独自性

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伝統芸術にも相通じる洗練と美徳を宿したスーツ作り

「もちろん既製スーツにも袖を通しますが、やはり自分のワードローブの中核をなすのはビスポークスーツですね。リヴェラーノ&リヴェラーノやダル クォーレなどイタリアのサルトリアで仕立てることが多いですが、神戸の『コルウ』はそれらとはまた違った魅力があって、大好きなテーラーです。

代表の加納康弘さんとは約10年前、出張先のイベントで知り合いました。以前からコルウの評判は聞いていたので、一着仕立ててもらうことにしたのですが、この仕上がりが抜群によかった。UAスタッフに“コルウ凄いよ!”とふれ回ったのを覚えています。

カッティングなどにはイタリアの影響を感じさせる部分もあるのですが、袖を通すとイタリア仕立てを着たときとは全然違う心持ちになる。シャンと背筋が伸びる、心地いい緊張感を楽しむことができるんです。

そんなオーラの源となっているのは、主張を極限まで抑えた中庸の美学と、ステッチひと針まで精度を追求する繊細さ。こういうスーツ作りって、ニッポンのテーラーにしかできないと思うんですよね。お寺の建築や茶道、書道といった伝統芸術にも相通じる、日本人が脈々と受け継いできた美徳が込められていると感じます。

単に器用とか丁寧とかだけじゃなくて、研ぎ澄まされた美意識が生む洗練が宿っている。それこそ、ニッポン・ビスポークの独自性だと感じます。数年前から、わが国はイギリス、イタリアに続く“ビスポークの聖地”になりつつあります。

今でこそ一時的に往来がストップしていますが、世界各国から、はるばる海を渡ってオーダーに訪れる人も増えています。ニッポン・ビスポークは今後、世界を舞台にさらなる躍進を続けていくはず。それが楽しみでなりません」

ネイビーブレザー
こちらは2着めに仕立てたネイビーブレザー。スーツに比べてスポーティに仕立てられ、肩周りの副資材も若干柔らかいものが使われている。とはいえ、繊細で清冽な作風は健在で、英・米・伊のどことも違うコルウならではの趣が宿っている。


新たなMTM(メイド トゥ メジャー)も注目!

「型紙も副資材も一新し、ビスポークの思想で設計した力作が完成しました」

  スリーピーススーツ
スリーピーススーツ15万6000円〜〈オーダー価格〉/コルウ、シャツ3万5000円〜〈オーダー価格〉/レスレストン、タイ2万9000円/アット ヴァンヌッチ、チーフ8000円/マリア サンタンジェロ(以上コルウ)
コルウビスポーク職人_斎藤力さん

コルウ ビスポーク職人兼セールス担当
齋藤 力さん

「これまでにも『ス ミズーラ』というMTMを展開していたのですが、2020年に発表したこちらは、新しく型紙を起こし、副資材も一新した意欲作。ビスポークと同じ思想で設計し、イタリアともイギリスとも違う、中庸でグローバルな仕立てを表現しました。芯地やパッドは薄く柔らかいものを採用し、快適な着心地を感じていただけるようにしていますが、あくまでビスポークテーラーのMTMということで、見た目はしっかり立体的に仕上げています。コルウのスタイルを、より手軽にお楽しみいただける一着としておすすめです」


[MEN’S EX Spring/Summer 2021の記事を再構成]
※表示価格は税抜き

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