今だからこそ大事にしたい、勝負の日のスーツスタイル【Vol.7/ビームス編】
ビジネススタイルのカジュアル化に加え、このコロナ禍により、最近スーツを着る機会が減ったという人もいるだろう。しかし男の装いを美しく見せたいのなら、スーツに勝るものはない。これからの時代のスーツはオン・オフとも、ここぞという場面で着用する“勝負服”としての役割をますます担ってくるとMEN’S EXは考える。
この連載では、スタイリスト・森岡 弘さんと、本誌でもお馴染みの俳優・前川泰之さんが、人気ブランド及びショップの新作をお題に、“勝負の日”に相応しいスーツスタイルを考察。今回はビームスのオリジナルブランド「ブリッラ ペル イル グスト」から登場した、ロロ・ピアーナ生地の新作スーツをご紹介しよう。
旬のブリティッシュコーデが映える
ブリッラ ペル イル グストの新作スーツ
森岡大人の男の色気や遊び心の表現に長けた「ブリッラ ペル イル グスト」の新作スーツです。
前川このスーツはとてもしっくり来ました。どこか丸みを帯びたシルエットがボクの体型に馴染むのか、着用感がとてもいいんです。
森岡日本人体型を知り尽くした凄腕ファクトリー「リングヂャケット」が手がけていますからね。たとえば肩なども日本人に多い前肩仕様で作られています。
前川広すぎず細すぎないラペル幅や、シャープに見えて程よいゆとりを確保したサイジングなど、全体的に行きすぎないデザインもボク好みです。生地もいいですね。ネイビーにうっすら同系色のペーンを走らせていてさりげなく洒脱。
森岡お洒落なんだけれど気合が入りすぎていない。このあたりの塩梅がさすが。年齢を問わず好まれる一着といえます。ちなみに生地は名門ロロ・ピアーナ製で、絶妙なハリ感としなやかな風合いを両立しています。
前川このVゾーンコーディネートもなかなか新鮮。とくにこのタイがいいのかな。少しヴィンテージな雰囲気があって、身頃がグレーのクレリックシャツともぴったりマッチしています。
森岡最近はこういう個性的な織り柄のジャカードタイの人気が再燃しているんです。先シーズンまでは直線基調の幾何学柄が多かったのですが、今季はこういうブリティッシュヴィンテージな柄ゆきのものが豊富。さりげなく旬のブリティッシュテイストを高めるポイントとしておすすめです。
日本を代表するスーツ工房リングヂャケットが手がけたブリッラ ペル イル グストのオリジナルスーツ。肩パッドなしの軽快な仕立てで柔らかに、そして美しく身体にフィットする一着だ。濃紺ベースにうっすらとウインドウペーンを配した生地は、ニュージーランド産メリノウールを使用したロロ・ピアーナの“ジランダー”シリーズの秋冬版“ウィンタージランダー”。上品な光沢と別格のしなやかさが堪能できる。
お問い合わせ先
ビームス 六本木ヒルズ
TEL:03-5775-1623
https://www.beams.co.jp/
※表示価格は税抜き
撮影=池田佳史(BOIL) スタイリング=森岡 弘 ヘアメイク=古口精樹 文=吉田 巌(十万馬力)