ノータイスタイルが主軸となってくるこれからの季節。汎用性の高い一枚をオーダーするなら、本誌のイチオシはイタリアンカラーだ。なかでも夏らしい色柄・素材を選べばさらに粋な装いに。
この時季、“サマーイタリアン”が最強だ
せっかく資金と時間をかけて仕立てるなら、汎用性の高いものを……と、つい王道的なセミワイドカラーなどを選びがちなオーダーシャツ。しかし、こと春夏に関しては、イタリアンカラーこそ最も万能であると本誌は断言する。
タイドアップ前提で作られる一般的なドレス襟は、タイを外した途端、襟元がペッタリと寝て不恰好に見えることも多い。その点、ノータイを前提として生まれたイタリアンカラーは略装期にこそ本領を発揮するというわけだ。
中でも本誌が推したいのは色柄生地でのオーダー。タイがないぶん、いつもより少し華やかなものが適度なバランスなのだ。もちろん、リネンなど夏素材を選ぶのもよい。
好みの夏仕様にカスタマイズした“サマーイタリアン”シャツを手に入れれば、略装期のビジネススタイルはいっそう洗練されるはずだ。
LUIGI BORRELLI / ルイジ ボレッリ
ナポリ随一の名門・ルイジ ボレッリの東京店では、常時イタリアンカラーシャツのオーダーが可能。襟羽根の長さは約8cmと長すぎず短すぎないバランスで、ジャケットINしたときの収まりも抜群だ。袖付けや肩線、ボタンホールなど随所に手縫いを採用しているのもここならではの魅力。