微に入り細に入り見極めるのがテーラーの習性
映画をどの角度で楽しむかは十人十色。テーラーたちは琴線に触れた衣装をつぶさに観察し、細部に神を宿す一助としている。
MINAMI SHIRTS 南氏に聞く─Inspiring Movie─
『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』
MINAMI SHIRTS 代表
南 祐太さん
千葉県流山市にアトリエを構える、新進気鋭のシャツテーラー。精緻な採寸と型紙製作に惚れ込み、遠方から訪れる服好きも多数。
“キューバシャツには底抜けに陽気なラテン気質が垣間見える”
─Inspiring Movie─
『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』(Released in 2000)
言わずと知れた音楽ドキュメンタリーの傑作。高校の頃にこの作品を観てから、自分の引き出しの中にキューバの文化が蓄積されたように思います。
このキューバシャツも、劇中の衣装をイメージしながら製作したもの。上質なリネンを使ったり、ややワイドな襟型にアレンジするなどして、今の気分もしっかり取り込んでいます。
MINAMI SHIRTSのビスポークシャツ
スペンスブライソン社のアイリッシュリネンを使用。タックの入れ方も本場をオマージュ。4万5000円~〈同仕様のオーダー価格〉(南シャツ) 納期は5ヶ月~。