春の定番4ポケJKも黒なら一転、新しい
テーラードジャケットスタイルよりも気楽な服装がしたいけれど、ニット1枚ではちょっと寂しい。そんなときに重宝する大人の休日定番といえば4ポケットジャケットだ。
ここ数年、春夏になると各ブランドがこぞってラインナップするサファリジャケット、そして男の永世スタンダードといえるM-65型ジャケット。どちらも本誌読者なら数えきれないほど見たことのあるアイテムだろう。
しかし、そんな見慣れたアイテムも、“黒”になるだけで俄然新鮮に見える。サファリといえば茶系、M-65といえば緑や紺という固定観念があるだけになおさらだ。
テーラードジャケットの場合、モードやフォーマルに傾きすぎないよう選びや着こなしに気を配る必要があるが、こちらはもとがカジュアルだけに取り入れるのはより簡単。
今までの4ポケジャケット感覚で取り入れるだけで、“くつろいで着る黒”スタイルを実践できる。とはいえ、サファリとM-65それぞれのキャラクターを考慮してコーディネートすれば、より“わかってる”装いに。その具体策は以下で詳しく解説しよう。
大人の余裕が際立つ【黒サファリ】
DE PETRILLO / デ ペトリロ
欧米の富裕層がアフリカに狩猟や旅行へ赴くときのための服をルーツにもつサファリシャツは、その出自ゆえ大人の余裕やエレガンスを印象付ける。
定番的なベージュやブラウンは少々“キメてる”感じが強くなるが、黒になることにより控えめで自然体な佇まいに映るところがいい。10万2000円(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店)
【装いのPOINT】
黒サファリは“+白パン”で優雅なリゾートstyleに
サファリジャケットの持ち味である優雅さを活かすためには、軽快なリゾートをイメージしてスタイリングするとよい。そこで重宝するのが白パン。それも5ポケットではなくスラックス型で品よくまとめるのが正解だ。
リネン混など春らしい季節感の素材を取り入れるのもおすすめ。インナーはシンプルに徹するのがよいが、無彩色だと味気ないので淡い差し色を使うと好バランスだ。
※表示価格は税抜き
[MEN’S EX 2020年3月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)