日本カー・オブ・ザ・イヤーの結果から、オリンピックイヤーの注目モデルを占う

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トヨタRAV4

その年に発売されたクルマの中から特に優れたモデルを選出する「日本カー・オブ・ザ・イヤー」(以下COTYと略)。第40回目も2019年12月6日に最終選考会が行われ、トヨタ・RAV4がその栄誉に輝いた。詳しい結果に関しては公式サイトをご覧頂くとして、ここでは少し変わった視点でこの結果を総括してみたいと思う。

そもそもCOTYとは?

今更ではあるが、COTYの意義やルールを簡単に説明すると「市販を前提として日本国内で発表される乗用車の中から、年間を通じて最も優秀なクルマを選定し、そのクルマに日本カー・オブ・ザ・イヤーのタイトルを与え、その開発・製造事業者を称えることにより、一層の性能・品質・安全の向上を促すと共に業界発展と地球環境保護、交通安全に寄与する」と定められている。また選考対象は前年の11月1日より当年の10月31日までに日本国内で発売された乗用車で、継続的に生産・販売され年間の販売台数が500台/年以上見込まれること、など実は細かいルールが多い。

よく「○○が何で入っていないんだ」という声を耳にするが、実はこの細かなレギュレーションを満たしていないモデル、例えば2016年8月にリリースされたホンダ・NSXは年間販売予定台数がわずか100台ということもありノミネートの対象外となった。

話を戻すとCOTYは自動車雑誌や自動車関係の記事を積極的に扱っている一般雑誌、放送、web媒体が主導していて、媒体側が実行委員会を運営し、その委員会が各々選考委員を推薦。その選ばれた人がルールに従い、「選考」するというもの。まず一次選考として上位10車種を「10ベストカー」として選ぶ。

2019-2020日本カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた10ベストモデル
2019-2020日本カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた10ベストモデル(日産デイズと三菱eKクロス/eKワゴンで1モデル)。左からダイハツ タント、トヨタ カローラ、メルセデス・ベンツAクラス、ジャガーIペイス、トヨタ RAV4、ジープ ラングラー、BMW 3シリーズ、マツダ マツダ3、ホンダN-WGN、日産デイズ、三菱eKクロス。

毎年、言われることではあるが、モデルチェンジサイクルやニューモデルのリリースのタイミングでその年のCOTYは大きく変化する。今年度は35台がノミネートされたが、その内、国産車は13台、残り22台が輸入車と数だけで見ると圧倒的に輸入車の方に勢いがある。参考までにその前年のCOTYでも27台がノミネートされたが、国産車は10台、輸入車は17台と傾向的にはそれほど変わらない。

しかし選ばれた10ベストカーを見ると国産車は6台、輸入車は4台と国産車が比率的には逆転している。

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