世界で一番、磨きがいのある靴。究極のストレートチップ「ジョンロブ シティ II」

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日本一の老舗シューケアメーカー「コロンブス」の全面協力、Begin & MEN’S EX特別編集で好評発売中の書籍『究極の靴磨き』から、「磨きがいのある靴カタログ」の一足を紹介する。

ジョンロブ シティⅡ

ジョンロブ シティⅡ
ジョン ロブ ジャパン TEL:03-6267-6010

PRODUCT JOHN LOBB CITY II
MATERIAL CALF
PRICE 17万円
MADE IN ENGLAND

イギリスとフランスの
幸福なマリアージュ

もっともドレッシーな靴種とされるストレートチップ。正式名称、キャップトゥオックスフォードは爪先を一文字に切り替えたデザインとヴァンプの下に潜り込ませたレースステイが特徴だ。19世紀中盤のオックスフォード大学の学生が履き始めてほどなく市民権を得たと言われている。日中のフォーマルなシーンにも通用する靴種であり、ウィークデーに履けないシーンはない。

いつでも登板できるように肩を温めておかなければならないこの靴種の頂点に君臨するのが、ジョンロブのシティⅡ。

シティⅡは1990年代半ばにリリースされたシティの後継モデルで2007年に登場した。大きな変更点は木型だ。オールドファンならご存じの8695ラストから7000ラストへ──。8695ラストのDNAを引き継ぎながら贅肉を削ぎ落としたオーバル・シェイプはモダンクラシックをすこぶる高度な次元で形にした木型だった。今ではジョンロブを代表する木型として肩で風を切る存在だ。しかしそれも木型の魅力を余すことなく伝えるアッパーの再現力があってこそ。再現力の高さは5日(!) もの間、木型を入れて寝かす工程がもたらす。

1982年にスタートしたプレタポルテの魅力は7000ラストのどこかノーブルな佇まいにも表れているが、イギリスとフランスのこれ以上ない幸福なマリアージュと言えるのではないだろうか。

ゴールドラッシュに沸くオーストラリアで成功を収めたジョン・ロブ氏は勇躍帰国すると1866年にロンドン有数のショッピング街、リージェントストリートへ出店、瞬く間に英国紳士を虜に。余勢を駆ってパリに進出して顧客は全世界へと広がった。このパリ支店を在籍する職人ともども迎え入れたのがエルメス。1976年のことだった。

うっとりするような手触りのフルグレインレザーもエルメスグループだから可能となったもの。厚化粧で血筋などを隠さないから歩留まりは恐ろしく低い。彼らが一頭につき一足を製作と胸を張る所以だ。究極のエイジング・ビーフを味わいたいなら、この靴で間違いない。

さらに深く、詳しく、丁寧に、靴磨きを極めるには・・・?

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『究極の靴磨き』

関連記事:日本一の老舗シューケアメーカーが直伝する”究極の靴磨き”とは?【書籍『究極の靴磨き』が発売】

―INDEX―
ChapterⅠ 頻度に応じた靴磨き
おろしたての靴磨き/履き終わりの靴磨き/週に1度の靴磨き/月に1度の靴磨き/半年に1度の靴磨き
ChapterⅡ 短時間でできる靴磨き
1分で光らせる/5分でツヤを出す/30分で鏡面磨きを完成させる
ChapterⅢ 上級者向けの磨きを極める
立体感を出す磨きを極める/アンティーク磨きを極める
ChapterⅣ トラブル対策
キズ編/カビ編/塩吹き編/クレーター編/シミ編
ChapterⅤ 磨きがいのある デザイン別 究極の靴カタログ10選

世界文化社刊 1300円+税

『究極の靴磨き』

2024

VOL.341

Spring

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