ライバルよりもガソリン仕様よりも力強く走る
ジュリアのディーゼル仕様「2.2 ターボディーゼル SUPER」は、ガソリン仕様では「ベース」、「SUPER」、「VELOCE」と3タイプあるグレードのちょうど中級に準じたものだ。エクステリアではLEDデイタイムランニングライトや18インチホイールを、インテリアではウォルナットやグレーオークのウッドパネルやレザーシート、さらには900W、14スピーカーを備えたharman/kardonのサウンドシステムも標準装備している。
インパネ中央には8.8インチのディスプレイを配している。単体ではナビの機能を備えていないが、Apple CarPlayやAndroid Auto対応のデバイスを接続するとハンズフリー通話やメッセージの送受信、音楽の再生、ナビの操作などが簡単に行える。カーナビがない点を不満に思うむきもあるようだが、手元のiPhoneを繋げば操作はかんたんで、個人的には普通の車載ナビもよりもこちらのほうが使いやすいと感じた。
エンジンは、最高出力190ps、最大トルク450Nmを発揮する2142cc直列4気筒ターボディーゼルで、最新の8速ATを組み合わせる。2リッタークラスのライバル車の最大トルクが軒並み400Nmであることを鑑みれば、50Nm増しのトルクフルなエンジンだ。
アクセルペダルを踏み込むと、1750回転で最大トルクを発生するため、みるみる力がわいてくる。最高出力を3500回転で発揮するディーゼルエンジンなので、高回転までまわす楽しみはないが、明らかにガソリン仕様の「2.0 ターボ SUPER」より、力強く走る。