人気のSUVに対抗できるのは、今や絶滅危惧種(?)のステーションワゴンしかない!

NULL

>> この記事の先頭に戻る

ガソリンモデルとの価格差は?

縦型に埋め込まれたモニター
縦型モニターで多くの機能を操作するインフォテイメントシステムを採用。デザインの方向性と同様、ラインナップ全モデルで「ボルボの今」がしっかりと演出されている。

今回の試乗車はT6だった。ドライブモードには、EV走行を優先する「ピュア」、効率重視の「ハイブリッド」、エンジンもモーターもフル活用する「パワー」と「AWD」などがある。またエンジンを使って積極的に充電したい場合には、インパネのタッチスクリーンを使って「チャージ」モードを選択することも可能だ。

充電ソケット
充電ソケットはフロントフェンダーに設置。200Vに対応し、その場合の充電所用時間は3時間前後となっている。EVでの走行可能距離も48.2kmと優秀。

デフォルトとなる「ハイブリッド」で走り出す。ガソリンエンジンのみの「T5」に対してバッテリーが約113kg、モーターが約70kgとおよそ180kg重くなるため、明確に重量感を感じる。しかし、満充電時の走り出しはEVそのもので、電動パワー特有の低速からの大トルクで想像以上に力強く走る。カタログ値では一充電電動走行可能距離は48.2km、最高速は125km/hとなっている。「ハイブリッド」モードでは65km/hまではEV走行が可能となっており、実際に半日ほど渋滞の多い都内の道をうろうろしている分には一度もエンジンをかけることなく走行できた。

voice_20190805_car_7.jpg
荷台とバックスペース
バッテリーなどプラグインハイブリッドのコンポーネンツは室内スペースや積載量に影響を与えないように設計。僅かにフロアが高くなっている程度に抑えられている。

これまでのPHVというと、EV走行からエンジンが始動した際の音や振動などギャップが気になることが多かった。しかしこのV60ではアクセルを大きく踏む込みエンジンが始動するシーンでもぎくしゃくすることはほとんどないし、エンジン音もそれほど気にならなかった。

V60 T5
プラグインハイブリッドモデルのT6はV60 T6 Twin Engine AWD Momentum(659万円)とV60 T6 Twin Engine AWD Inscription(759万円)が用意される。またガソリンエンジンの出力を318psにまで高めたT8 Twin Engine AWD Inscription(829万円)もラインナップ。

ここで気になるのがお値段。ガソリン仕様の「V60 T5 Inscription」が599万円。ほぼ同装備のPHV仕様「V60 T6 Twin Engine AWD Inscription」が759万円。その差は約160万円。T6には減税+補助金が約47万円ほど適応されるので、実質110万円差くらいにはなる。さらに言えば、T6であれば4WDになる。毎日充電ができ、通勤や子供の送り迎え、買い物などに使う環境であれば日常はほぼEV走行で賄うことができるだろう。毎日のようにクルマを使う、使用頻度の高い人にほどオススメだ。



関連記事: アウトドア好きがボルボ選ぶなら、SUVもいいけどクロスカントリーもグッと来ない?

文/藤野太一 写真/柳田由人 編集/iconic

2025

VOL.345

Spring

  1. 3
SmartNews
ビジネスの装いルール完全BOOK
  • Facebook
  • X
  • Instagram
  • YouTube
  • Facebook
  • X
  • Instagram
  • YouTube
pagetop