【メンズエグゼクティブの香港名店ガイド #06】
ファッション好きなら今、香港で必ずチェックしておきたい最新名店ガイドを連載形式でご紹介。第6弾は、東京と香港に店を構え、ツウなウェルドレッサーたちから絶大な支持を得る「ブライスランズ」。その個性溢れるスタイルとは?
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#6 Bryceland’s Co./ブライスランズ 個性溢れる、香港的「ヴィンテージ×クラシック」MIXスタイル
「Bryceland’s Co.」(ブライスランズ)——最近、メンズ誌に頻出するようになった店の名前をご存じだろうか。
裏原宿にオープンした東京のお店はオープンから数年で国内外に知れわたり、クラシック好きな日本人たちが「香港に行ったら、アーモリーの店に行ってみたい!」と思うのと同じように、海外のウェルドレッサーたちが「東京に来たら、是非ブライスランズの店に行ってみたい!」という注目店となった。
その仕掛け人でありオーナーの一人が、もともとは香港の「アーモリー」でスタッフとして働いていたイーサン・ニュートンだ。そしてその当時、イーサン氏の顧客だったのが、ケンジ氏であった。
さて、ケンジ氏は何故、香港に「ブライスランズ」を立ち上げたのか?
「もともとファッションが好きで、高校の頃はメガネをたくさん集めたりしていましたが、大学を出てからはファッションの道には行かず、歯科の機械を扱う家業のビジネスの道に入りました。そのため出張で海外に行く機会も多く、そんな中でビジネスマンとして「Dress Well=きちんと装う」ことを身につけていきました。
そんな中で出会ったのが、香港の『アーモリー』のお店です。ここでいろいろなワードローブを揃え、足繁く通ううちに、お店の人たちとも仲良くなりました。共同経営者であるマーク・チョーやアレン・シーとも顔なじみになりましたが、とくに当時アーモリーで働いていたイーサン・ニュートンのスタイルが好きでとても気が合いました。ヴィンテージウェアやワークウェアをクラシックな服に上手くミックスしたスタイルや、アンティークの家具、音楽など、いろいろな趣味趣向がまるで双子の兄弟のようにぴったりで、意気投合したのです」
イーサン氏の趣向に共感しながら、ケンジ氏は家業だけに留まらず「自分が本当に着たい服、好きなスタイルを香港でも提案したい」という想いが強くなっていった。そうしてイーサン氏とともに「ブライスランズ」の共同設立者となり、まずは東京・原宿に1号店をオープン。クラシックブランドも扱いながら、レーヨンのアロハシャツやヴィンテージのワークウェア、アクセサリーなど独自のセレクトは、瞬く間に海外からも人気の店となった。そして2017年の秋、香港に「ブライスランズ」の2号店をオープンさせたというわけだ。