日本を代表する企業が数多く集まる東京。紺やグレーのスーツ姿のビジネスマンがせわしなく行き来するのが従来のビジネス街の景色だった。が、それも少し変わってきた。
大企業と呼ばれるところが、会社のドレスコードを「ビジネスカジュアル」に変える傾向にある。ライフスタイルの進化やスピード感、そしてIT産業をはじめとした新たな業種の台頭、仕事における個性の重要化など、求められるスタイルが大きく変わりつつある。より柔軟な働き方に快適なスーツを選ぶ。足元はスニーカーだって選択肢になる。自由な職場環境なら、コミュニケーションに効く柔らかな装いが正解となり、またときには近くの一流ホテルをミーティングに活用し、スマートに装うことも日常にはある。
「東京」は平成を通して、あらゆることにダイバーシティが生まれ、「TOKYO」となった。2020も控えさらなる変化が期待されるこの街で、求められる今のスーツを考えていく。