既製服ブランドの中にも、独特な生地表現やデザインが光る”Art”な新作が沢山。編集長&特集担当が”これは着たい!”と惚れ込んだ一着をリコメンド。
個性も安心感もあるコンサバな攻めがいい
BOGLIOLI / ボリオリの「Kジャケット」
編集長 金森 陽 が惚れた一着
「一段上のコンサバを標榜するM.E.編集長としては、独自性と安心感のバランスに惹かれます。こちらはボルドー・黒・ベージュの糸を織り交ぜて品よく攻めたメランジ感がいいですね。そして、バルキーなのに軽い。ウール73%+ナイロン27%と化繊の混率をあえて高めて、独特なタッチを表現した点も感心」
アメリカを思わせるラペルの表情がユニーク
CANALI / カナーリの「Kei」
クルマ・ファッション担当 中谷正史 が惚れた一着
「カナーリはクラシックなイタリアンスーツというイメージがあっただけに、この一着は印象的でした。仕立てはイタリアらしく手縫いを多用したアンコンなのですが、ラペルの表情が独特。小ぶりでゴージ低めで、スポーティなラペルステッチ。米国スーツを思わせる佇まいがユニークですね」
驚くほど柔らかな肌触りのトリコ
CARUSO / カルーゾのコーデュロイスーツ
ファッション担当 伊澤一臣 が惚れた一着
「この秋コーデュロイスーツは沢山見たのですが、カルーゾのこちらはとりわけ魅力的。なんといっても、肌触りがトロトロで最高に気持ちいいのです。カシミヤ混の上質ウールを細畝に織った生地で、ドレープ感もエレガント。決して野暮ったく見えない、洗練されたコーデュロイスーツにゾッコンです」
トラッドなのにモダン、不思議な素材使いです
SANTANI-ELLO / サンタニエッロのチェックジャケット
ファッション担当 小曽根広光 が惚れた一着
「モダナイズ具合に惚れた一着。英国チェック風の柄ですが、茶の濃淡による色使いにイタリアらしい甘さがあって、トラッドに傾きすぎず着こなしやすい。ツイード的なドライ感がありつつ、ウール・コットン・化繊のミックスでライトな肌触りも面白いですね。この価格でイタリア製なのも魅力」
※表示価格は税抜き
[MEN’S EX 2018年10月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)