着ていてラクであることは昨今のファッションにおける正義だが、それで品格や美しさを損なってしまえば、悪になる。手にすべきは、上質な着楽服。最先端のそれは、驚くほどの美しさに満ちている。
ガマン不要な蓄熱スーツでいつでも涼しい顔
温かい=厚手の図式はもはや過去のもの!?
スーツの温かさと軽さはトレードオフ。このジレンマを解決する最良手段はずばり、蓄熱裏地の活用だ。例えば記事下「麻布テーラー」のスーツには、赤外線を熱に変換する特殊なポリエステル裏地が用いられ、これが温度の上昇を促進。「TEATORA」のジャケットには調温機能を備える裏地が用いられ、服内を快適な温度に保つ。これら軽くて温かいスーツを着れば、いつだって”涼しい顔”をしていられるだろう。
TEATORA

温かさの理由は…調温機能を備える「アウトラスト」

タブレットなど多彩な小物が仕舞える多機能セットアップ。ウールベースの伸縮生地を用いた、ドレス対応モデルだ。そもそもはNASAのために開発された調温素材を裏地に使用。寒いときは温かく、暑いときは涼しくと、快適な温度をキープしてくれる。
AZABU TAILOR

温かさの理由は…赤外線を吸収する「フィールサーモ」

“ライトコンフォート”シリーズより、ほのかな起毛感が心地よい、伊製のしなやかなウール地を用いた一着。豊かな表情も持ち味だ。赤外線を吸収して熱へ変換するポリマーを練り込んだ、特殊なポリエステル生地を裏地に使用。タッチがなめらかで、風合いにも優れる。
※表示価格は税抜き
[MEN’S EX 2018年9月号の記事を再構成](スタッフクレジットは本誌に記載)