昨今、ビジネスシーンで許容される、より軽快なビズカジ。上品さを維持しながらも堅さをほぐし、より柔らかな印象へとスライドさせるヒントは、いつものスラックスを脱ぐことにあり。
Q:仕事に行ける、
上手なカジュアルダウンの
方法を知りたい。
A:まず、脱スラ。「イタ5パンツ」に理想の軽装戦略あり
“5ポケット”のライトさと美脚シルエットに技あり
ビズカジと聞いて、まず思い浮かぶのがジャケット×スラックス。スーツと比べれば、格段に柔らかく軽やかな印象になる。だが昨今の、自由度が高まりつつあるクールビズにおいては、見た目にもう少し軽快で、着心地もよりラクなスタイルをスマートに着こなしたいところ。そこで注目なのが5ポケットパンツだ。
スラックスとの明確な違いは、かちっと見せるクリースがないこと。ジャケットと合わせても、ぐっと印象が和らぐ。狙い目は、イタリアの美脚パンツブランド。スラックスに劣らぬ端然としたスリムテーパードに加えて、コンパクトなヒップラインとポケットの存在感で、ノージャケット、ノーネクタイでも、味気なくならずスマートに装える。休日パンツとして兼用できるのも、うれしいところだ。
カジュアルなのにスラッと見えるのが伊製5ポケットのいいところ
ダークカラーのジャケット&ポロシャツも、ライトグレーの5ポケットが、程よいヌケ感を演出する。
企業目線
本田技研工業
ブランド・コミュニケーション本部 広報部
Web・社内広報課 主任
登那木 直さん
ブルーデニムは難しいですが落ち着いた色みは可能です
「服装の自由度が高めの部署なので、5ポケットパンツは穿いている人も多いです。落ち着いた色みや、だらしなくないシルエット選びで、職場で悪目立ちしないというのは意識すべきだと思います」
お洒落目線
スタイリスト 武内雅英さん
さり気なくカジュアルが実現する定番型
「カジュアルなものなのでその分シルエットが重要。伊ブランドのテーパードの巧さは、上品見えに一役ありです。通勤でよく穿くスラックスのようにグレー系を選べば着こなしも簡単です」
イタ5パンツのココがイイ
・シワを気にせず動きやすい
・伊製ならではのラインの美しさ
・尻回りの装飾性でごまかしが利く
INCOTEX CINQUE
インコテックス チンクエのスカイシー
ニュートラルに履ける適度なスリム
裾まわりを絞り過ぎない、程よくテーパードを効かせたスリムシルエット。コンパクトなヒップ周りながら太ももはタイトになり過ぎない適度な余裕感が、ライトグレーと相まってビズカジらしい軽やか顔に。
伊の人気ブランドがラインナップ
(左)JACOB COHEN (右)PT05。詳細は6/17の記事にて。
[MEN’S EX2018年07月号の記事を再構成]
撮影/水野美隆(zecca)〈人物〉、若林武志〈静物〉、岡田ナツ子(取材)、長尾真志(取材)、荒金篤史(取材) スタイリング/武内雅英(CODE)、宮崎 司(CODE) ヘアメイク/MASAYUKI(The VOICE) 文/安岡将文、池田保行(04) 構成・文/伊澤一臣 イラスト/進藤恵子、宮野耕治